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武道通信十五ノ巻
論客 田中光四郎 (たなか こうしろう)

1940年まれ。神奈川大学法経学部卒後、自ら貿易会社設立をする。昭和60年、アフガニスタン入りし平成2年までアフガン・ゲリラ(ムジャヒディン=聖なる兵士)として戦う。古賀不二人師範より不二流体術の第二代宗家を譲られる。広島アジア大会にアフガニスタンを参加させるべく単身奮闘。国際難民救済委員会事務局長。著書に『照準の中のソ連兵』『不二流体術』。ビデオ『必殺古武道体術・入門編』ほか。


はじまり はじまり・・・

■前口上
 いま日本国は異様な熱気に包まれている。こんなときこそ、己の身丈を知り、その身丈でものごとを計っていかなければならない。「そうだ、鎌倉へかえろう!」と特集企画を鎌倉武士とした。
 対談論客に鎌倉武士を彷彿させる人物はいないか。いやいや半世紀にも及ぶ平和ボケした日本に道場の達人はいるだろうが、戦場の匂いを漂わせるような武人はいない、と思いきや、おりました。



前田日明編集長対談  ほんのさわり 
前田 田中先生がアフガニスタンにいかれたのは44歳だったんですね。驚いたです、ほんとに。自分いま42歳ですけど、自分がもし田中先生と同じように決心したとしても自分は行けるんだろうかと、その行動力は尊敬します。亡くなった極真会館の大山館長にお会いしたときも、アフガンで戦った空手家がいるそうだ、これが本当の武道家だよ、とおっしゃていました。

田中 とんでもありません。それだけわがままに生きてきたということだけです。ですから自分に一番身近な女房ですとか、子供ですとか親とか兄弟を踏みつけにして「俺は」と手を挙げると、やっぱり遠くは見えますけど足元は見えません。一番身近な人達を踏みつけてるわけです。

前田 自分たちはですね、やっぱり報酬が発生したり名誉が発生したりしますけど、田中先生の場合は誰に称賛されるわけでもなく、誰からも報酬も受けるでもなく、本当に一人の価値観で行動なさってるじゃないですか。すごいですよ。ずっと前から日本にこういうような人がいるんだなって。ほんとに、今日お会いするのを楽しみにしてたんです。

田中 いや、前田さんたちと同じじゃないですか、戦うっていうことはやっぱり男の本能ですから。私は人生五十までと思ってました。あと五年で何ができるかって考えたんです。自分が言ってきた事、してきた事、稽古してきた事が間違いなかったかどうか。腹を切るのは何百回も稽古しておりますけど、いざ本当に死ぬと決意したとき死ねるかと……。弾が飛んでくるその弾に向かって走っていけるか。自分の存在確認と言いましょうか、それをしたかったのです。




二人が語り合ったテーマ

◆遠くを見れば足下が見えない
身近な人を犠牲に
◆戦うことは男の本能
武士でありたかった
◆ルールのない本当の強さ
格闘家の強さとは
◆地雷で死んだ女性カメラマン
親の情の深さ
◆いまに通じる五・一五の檄文
誠の人、古賀不二人
◆戦後の教育システムを変える
己の分の見極め
◆キリスト教化された宮内庁
天皇のあるべき姿
◆若い人、弟子に問うこと
お前、誰だい



対談の前に、まず一読を。
<論客断言>田中光四郎いざ、死ぬる時に死ねるか
――五・一五、昭和維新の志士・古賀清志の武魂伝承


特集 いざ鎌倉へかえれ

 ――「日本の身の丈」の旗を掲げ、一所懸命に駆け抜けた、
鎌倉の武士(もののふ)たちよ
◆元寇の戦いとの鎌倉武士
 元寇の戦い勝利は神風にあらず――兵頭二十八    
 軍学者・兵頭二十八、鎌倉武士の戦闘精神を語る。 いま明らかにされる元寇の
 戦いの真実

◆鎌倉武士の法観念 
 御成敗式目にかえれ    ――嘉村 孝    
 「道理」という自然法を基本にし、日本独自の法を打ち立てたのが鎌倉時代の御成敗式 
 目であった。日本的慣習法に帰った民族精神の尊重であった。
◆信濃の鎌倉武士――海野幸氏の名誉――    西川かおり    
 戦国の武勇高き信州真田家――この血脈の源は海野幸氏にあった。主君の仇、頼朝に仕え
 ながら「一所」を守り通した古武士の生き
◆武士は何の為に死す
 義仲と木曾四天王――三好桂子    
 「今は誰を かばはむとてか 戦をもすべき」――心と心が響き合うから死をも共にす
 る。それが信濃軍団の武士の心だった
特集にそった床几
◎武士というもの――弥七郎(歴史HP『古今夢想』管理人)






■民族派いまかく語りき
 
 民族派の真思を問う
左翼が死んだいま、対極軸であった右翼――民族派はいま何を基軸とし、
いかに行動しようとしているのか? 『武道通信』が公開質問状を発す
回答者(到着順)
丸川 仁〈大行社〉
山田勝利 〈大悲会〉
桂田智司 〈日本民族青年同盟〉
成島健二 〈一水会〉

《質問状》
一、現代日本のこの混迷、瓦解した状況をどう思われますか。
  その起因はどこにあり、一番に憂うことは何ですか。
二、この日本が危機を脱し、再生への道を示す方法は何かとお考えですか。
  いまどのような行動を行い、今後どのようなことを計画していますか。
三、冷戦構造の崩壊で左翼イデオロギーが滅亡したいま、松本健一氏は
 「右翼は終わった」と言われましたが、それについてどうお考えですか。
四、弊誌対談で一水会木村三浩氏が、ナショナリズムの良心はふたつのハ
  イガイ(拝外、排外)を排することと言われていました。また対談全
  体を読んで異論、賛同をお聞かせください。
五、小泉政権(また総理個人)をどう思われますか?


■民族の魂、武道が滅ぶ
 峻別なくば滅ぶのみ!――    廣瀬義龍    
武道は格闘技、スポーツとは異なる―主張せよ、武道人!
いまこそ戦後破壊された「武」の復権を。さもなくば……
■『大射道』再出版によせて
弓道から射道へ――北島芳雄
恩師・安沢平次郎先生の遺志を継ぐことが私の使命である。先生の師・阿波研造先生、弓友ヘリゲル博士の「射による人間修業」であるからだ。  
■知られざる南国の戦史
バリ島の父  三浦襄伝――神崎夢現
――バリ島で知った、私が日本人であること――
平和日本の観光地となったバリ島に、知られざる日本人が眠っていた。
バリ島民のために生き、インドネシア独立を祈り自決したバリの聖者

■現代人と古武道
究極の自己管理能力――吉峯康雄
古武道は同じ条件で戦う観念は希薄である。身の回りの物を全て武器化して戦う、徹底した自己防衛であり、現代の〈強さ、倒す〉の認識とは異なる





 つづくレギュラー陣の力作

◆刀と日本人・続〈第三話〉――小川和佑
東郷隆の『にっかり』と柴田練三郎『心形刀』
名刀が人間の運命を変えた――古青江にっかりと清麿刀の物語

◆近代アジア異聞録朝鮮――小杉英了    
朝鮮―日本との同盟はありえたか〔前編〕
李朝の国禁を犯し、秘かに日本へ渡った若き僧がいた。
明治維新を推進した日本の思想家との間に橋がかかり、
日本からの邪学から朝鮮改革派が芽吹いたのだった。

◆日本の美意識――風柳祐生子
落涙    
往古、日本の男もよく泣いた。男の涙が否定されたのは近世に至ってであった。
ゆえに男は正しい泣き方を忘れた。いまこそ男も女も「落涙道」で泣け。  

◆中学生でもわかる兵法――    兵頭二十八    
「絶滅を考える……」
「戦いに勝つ」者は勝者だ。しかし「戦いに勝ち続ける」ことは難しい。そこで、戦わなくとも自分が支配者でありつづけられるような「ルール」をつくる。テキヤの親分もローマ教皇もプレステ2のメーカーも、みんなその道を見つけたのだ。
楽しきかな時代考証――    名和弓雄
第三十七項 らしくあること
江戸の身分制度は「らしくあること」であった。沖田総司名刀伝説に一言

武道格闘技事典(十二)    編集部・構成    




【床几】
殺陣と武道――高瀬将嗣(殺陣師)
民族派と呼ばれて――宇田 咲(一水会会員)
本物のアクション――松田 優(俳優)
日米武道家の架け橋――キモ・フェレイラ(武道家)
さむらい日本――金子 毅(HP『さむらい日本』主宰)

無銘刀――杉山頴男
  歪になった、この国のかたちを正すには武道精神を背骨としなければならない。『武道通信』発行人・杉山頴男は被選挙権を行使します