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武道通信十四ノ巻 予告
論客 松本健一(まつもと けんいち)

昭和21年生まれ。昭和46年(71)『若き北一輝』を発表。近代日本思想史を通して右翼に光を当て、新鮮な衝撃を与えた。以後、在野の精神を基軸に政治、思想、文学など幅広い評論活動を展開。右翼思想にも大きく踏み込み、民族派に大きな影響を及ぼす。近著に『北一輝伝説』『三島由紀夫 亡命伝説』『思想としての右翼』など多数。


はじまり はじまり・・・

■前口上
 まず、「論客談言  一人で居ても淋しくない男になれ」をお読みきださい。
松本氏の民族主義の基本的考え方がわかります。今巻特集・民族主義を組むにあたり、論客対談は、なんとしても松本氏にご登場願わなくてはならないと決意。スケジュール調整に難航したが、ついに実現。前田日明、編集部ともども、氏の真摯な民族のあり方にいたく感銘を受けた。



前田日明編集長対談  ほんのさわり 
前田
木村さんたち民族派、右翼の人達は、ナショナリズムからでなくそれ以前の民族主義という、民族の生きてきたかたちから天皇像を考えなくてはならないということですか。

松本
そうです、民族の暮らし方から出てくる民族の守り方として民族主義を考える。右翼の人々も自分たちが立つ基盤が何となく日本であり、天皇であり、それが民族主義だと言い、民族主義とナショナリズムは同じだと考えているわけですが、冷戦構造が終わり、新しい世界史のステージの中に入ってきているわけで、その時点で、日本人はどう生きていくか? そのとき自分たちをどう目立たすかでなく、自分たちは日本民族が世界史に生き残っていくために、どのようことが成せるのかを考えるべきでしょう。








二人が語り合ったテーマ
右翼は終わったか/右翼の哀しさ/倭はチビの意味/ナショナリズムとは/日の丸はいつから/非常体制下の天皇制/国民がつくった天皇制/永遠のいま/維新の意味/受容文


特集 民族派、愛国者たちと民族主義を考える
 ―民族の魂を生きる戦闘者となれ 
 
◆日本再生のナショナリズム――
《対話》嘉村 孝(葉隠ファーラム主宰者)/木村三浩(一水会代表)
 日本のナショナリズムの源流はどこか? 本来の天皇像とは?
 病んだ日本の再生は身の丈にあったナショナリズムの再構築にある。
◆武の源は民族の心 葦津珍彦の精神――稲葉 稔(明治神宮武道場館長)  
  葦津珍彦〈今様、北畠親房〉の「武士道―戦闘者の精神」に学ぶ
◆民族主義が試されるとき――鈴木邦男(前一水会代表)  
 日本の民族主義は本来は限りなく開放的で、寛容で、謙虚なものだ。
◆右翼に牙はあるか―― 犬塚哲爾(民族革新会議幹事長) 
 ―山口二矢烈士の再評価を突破口に、自らを問う           
◆新しい統合の原理―― 矢野隆三(全愛会議議長)
 世界に通じる普遍的価値。UEと同じくアジア連合国家も一つの試行            
◆日本的狂気を胸に――中台一雄(野村秋介先生顕彰会代表)
 行為者としての実践を重んじた恩師の遺志を秘し、我ら正義の剣を振るう             
◆思想と行動の暗い闇――山内 誠(評論家)
 社会不適応者〈J右翼〉の社会変革への誘導こそ民族主義者の急務 
特集にそった「床几」3題
◎民族の狂おしき火なりや 橘 薫
◎愛国心―三浦襄     神崎夢現
◎民族共和        八橋秀法


坂井三郎「最後の講演」
――英霊よ、貴様らの無念は俺が晴らす
 たかもその肉声は故人の全著作を集約したかのように、また遺言だったかのように別れを惜しむ我らに話かけた。語りの巧者の味を生かすため、テープを忠実におこしました。
 
ほんのさわり
 太平洋戦争のいろいろ勝負、そして戦後の厳しい時代を戦ってまいりまして思うんでありますが、意外と人間というものは自分の力をですね、小さく見ているような気がしてしょうがないんです。自分には神から与えられた人間としての立派な力をいただいておりまして、その自分の生命力をどのように生涯の間に駆使するか、自分の人生の目標意識というものをとことんまで追求していく、それが非常に最近の人は欠けているような気がしてしょうがないんです。

「刀と日本人―司馬遼太郎と名刀説話(下)」
今巻は燃える剣に憑かれた漢(おとこ)の物語――土方歳三。
『燃えよ剣』というこの小説は「燃える時代」に魂をみせられ、その剣に導かれて、三十二年の短い生涯を箱館で散った男の典型を描いたものであった。そのかくも魂を魅了したものが、和泉守兼定の一刀、「之定」である。


つづくレギュラー陣の力作
◆武道の中の日本 ――松岡正剛
試みの哲学
日本人の防衛感覚にある内外の一線を区切らない借景の思想。
それは本歌取り、床の間、縁側に見る意外な防衛感覚なのだ。               

◆近代アジア異聞録<四>――小杉英了
ネパール――非暴力の聖地
ダライ・ラマのチベット高原「非暴力の聖地」の提案は、一つの祈りなのだ。
一人ひとりが、みずからの魂の中に「非暴力の聖地」を築いてほしいという。               

◆日本の美意識 ――風柳祐生子
野ざらし
魁《さきがけ》、先駆けは、信賞必罰の時代には、優れたる者、トップである
者としてわかりやすく輝いた。時代が硬化していくと、ハイリスクで損なこと
となる。

◆中学生でもわかる兵法――兵頭二十八
場所の決定方向の決定
防弾ベストを着てどんな場所にも行くわけにいくまい。ボディガードを10人も
引き連れていても、殺されてしまうことはある。反対に、たった一人で武器も
持たずに敵中へ乗り込み、無事に還ってくる者がいる。一体、何が人を守って
くれるのだろう?

◆侍の作法と嗜――名和弓雄
厠、風呂場で襲われたらどうするか? 「常在戦場にあり」の侍の必勝法 

◆日本伝柔術の世界(最終回)――小佐野 淳
柔術の小武器
(注)「刀剣講話」「武道格闘技用語事典」休載

◆無銘刀――杉山頴男
国を、民族を愛することを
戦争を放棄すると同じく放棄した。 
それからこの国のかたちが歪(いびつ)になった
いま戻るべき民族のかたちは何処か。