■「陽明学的武士道」
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時代と社会の変質によって 窮地に追い込まれてきた武士道であるが その窮地をもってこそ武道は蘇生する その方向 いくつかに分かれる 一つは 前述した『葉隠』 戦場の気風を感情的に教えようとした点 以外に 『葉隠』の本音 主君への忠誠
『葉隠』より 凡そ十年後 大道寺友山 『武道初心集』 主君への忠誠を核に「死ぬ」を前提とした武士道 あえて自分をさらなる窮地に追い込んで心身を鍛えた
もう一つは 「儒学的武士道」 二つの系統に大別される 山鹿素行/室鳩巣{むろ きゅうそう}の流れをもった 「朱子学的武士道」
もう一つに 中江藤樹/熊沢番山にはじまり 横井小楠{しょうなん}/佐久間象山/勝海舟/吉田松陰 /坂本竜馬/山田方谷{ほうこく}/河井継之助に継承された 「陽明学的武士道」
江戸後期に向かって 「朱子学的武士道」 衰退 「葉隠的武士道」と「陽明学的武士道」とに大きく分立していった
−−−−−−★−−−−−− 朱子学 → 「理気二元論」「性即理(せいそくり)」 この世界のすべてのものは 「理(り)」と「気(き)」 の二つで成り立っている 人間の本質(性) 本来 正しい道(理)に従うものである
陽明学 → 「知行合一」 「致良知{ちりょうち}」 知識と行動は切り離せない 人間の先天的道徳的知覚力・判断力を発揮せよ
世相も時代と社会の変質によって変化する とくに 外部(黒船)からの影響は大きい 「朱子学的武士道」 時流に乗れなかった
2025/09/17(水)  |
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