■市来龍夫{いちきたつお}
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【ジョグジャカルタのサムライ】 ここまで六ページ あと残り七ページある 残り七ページ 気にかかった箇所 記す
石井氏 一人息子 インドネシアに残ろうとしたとき 心の底では <おふくろ 待っているだろな> 父親も軍人 2・26事件 黒幕と同郷 ちょくちょく出入りしていたことから 陸軍 クビ 満州へ飛んで満州国軍に 親子二代の他国軍入り
独立後 オランダ軍侵攻作戦 独立運動最後の砦 古都ジョグジャカルタ 包囲される スカルノ大統領 オランダ軍に捕まる 独立運動兵士 多くは兵器は道端に捨て 軍服 脱ぎ捨て みんな普通の住民に変装して逃げ出す わずかなインドネシア兵と元日本兵 ゲリラ作戦となる
<そう アサドがロシアに亡命 アサド政権崩壊 政府軍だった兵士 軍服 銃を路上に投げ捨てた> 歴史 繰り返す 百年後も繰り返すだろう
ゲリラ戦兵法書 市来龍夫{いちきたつお}がつくる 兵士ではない 報道記者 オランダ軍銃弾に斃れる 享年42
“脱走”という汚名から 皆 名前を名乗らない 「サトリア」 某政治家がつけてくれた インドネシア語発音で「サムライ」
みんな 「サムライ」ではなかった 【石井 → あの頃は、百鬼夜行というか、いろんな経歴の人がインドネシアに残っておってねえ。しかも、インドネシアに残った動機もいろいろでね、日本の軍隊から持ち出した資材を溜め込んで、一生暮らしていけるような保証を作った上で飛び出した人とかね、こっちに女が出来たんで残った人とかね、必ずしも正義の為だけに残ったというわけじゃないんだ。社会正義とか独立とかじゃなくって、物欲の為の連中も結構おったわけですよ。 結局そういった物欲につられて残った人達は、みんな失敗しているね。挫折というのか、溜め込んだ財産をインドネシア政府にとられちゃって、日本に追い返されちゃったりとか。中には病気で死んだ連中もいるし、必ずしも全部が戦死ではなんだ。
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港区 青松寺の門を潜って境内 インドネシアの初代大統領あるスカルノから贈られた 大きな石碑が建っている 「市来龍夫君と吉住留五郎君へ 独立は一民族のものならず 全人類のものなり 一九五八年二月十五日 東京にて スカルノ」
吉住留五郎 市来と同じくインドネシアに渡った新聞記者 独立運動に挺身 享年37 病死 オランダ軍による拷問が身体を蝕んでいた
2024/12/12(木)  |
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