■零戦
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(論客)兵頭二十八 ⇔ 前田日明(編集長対談) テープレコーダーをセットしているとき 兵頭さん 某週刊誌から切り取ったグラビアページを前田に見せた 川口湖畔 自動車博物館に零戦が展示されたとのページ 前田 身を乗り出し 食い入るように読む しばし 零戦談義となった 兵頭さん 先週 その博物館を見学 この日の対談のためであろう 写真を撮りまくった同行者 漫画家/イラストレイタの小松直之さん 写真を撮りまくった その写真 前田に見せる 零戦の胴体の骨構造だけの復元展示 前田 → この零戦提供者の名前知ってます (グラビアに載っている零戦を指さし) この零戦 だぶん飛べますよ アメリカ飛行機再生工場に零戦二一型を出しているという話 5年前に聞いた これ それかな スミソニアン博物館の収納庫に日本のありとあらゆる航空エンジンが 完璧な状態で一機種につき3基のエンジンがあるそうです
兵頭さん 軍学者らしい発言 【アメリカの航空博物館、あるいは軍事博物館の中には、「敵国の技術を過去から現在まで現物で保存し、かつ調査し尽くす」という国家的な使命を帯びているところがあります。これはスミソニアンの他にもありますし、ソ連にも西欧にも他にもありますし、ソ連にも西欧にもカナダやオーストラリアにもむ勿論ある。日本だけです。そういった機関が、官にも民にも見当たらないのは。 格闘技だって、たとえば柔術をはじめ各国の徒手格闘技の膨大な調査と比較見研究があって、はじめてそれらを統合した「コマンド・サンボ」が工夫され得た。過去のデーターの蓄積があれば、試合で相手する敵の癖もより深く予想できる。 つまり、本番で機先を制させられることがないのです。 スミソニアンで過去の日本機なんかを大事にレストアしているのも、そこから日本流の発想とか独特の技術的な「癖」を知っておいて、将来また日本と戦争をするときに、絶対に慌てないようにしたいという、武人の奥ゆかしい嗜みなんですよ。】
−−−−−−★−−−−−− 兵頭さん 近刊『世界の終末に読む軍事学』 「戦争はなぜ起こるのか?」という中学生の素朴な疑問の問いかけは始まる 「権力」とは何かが わかってないから かわらない
いまの話 台湾とウクライナ 台湾を占領するは簡単にできる なのになぜ 台湾全土征服はできない 米國がでてくる 長期戦になる 台湾近海 支那沿岸すべて<戦争海域>となる *軍学者 曰く 欧語は物事を<価値中立>で表現して 「China」には称賛の意味も侮辱の意味もない 漢字で書く「中国」→「世界の中心の国」 近代精神に反してしまう ここで談余 「中国」の語源である中華の「中」は「中央」 「華」は「礼文さかんなこと」を意味 中華は「世界の中央にある文明の地」 *拙者の「日ノ本」 御陽様の國 美称 「中国」も美称
欧州で使われた最初の国名 サンスクリット語のCina-s から 欧州人には“現地人”が云う 自国名Cina-s が「チャイナ」と聞こえたからとの説もある
さて <戦争海域>となると 商船に船舶保険が効かなくなり 原油タンカーは支那沿岸に近寄れない 支那製品を輸出するコンテナ船も近寄れない 結果 支那のトラックは走れなくなり 鉄道や工場を運転する電気も不足 都市市民に必要な大豆 小麦も市場から消える この状態で支那共産党が権力を維持できるとは誰も請け合わない ゆえに その作戦(台湾占領)の選択権そのものを論じることを封印している
ロシア・ウクライナ戦争はいかに 「新三十年戦争」になるやも 2040年代の後半 世界の人々 一神教に愛想をつかしている 1618〜48年の旧・三十年戦争では 教会勢力が表舞台から退場を促され 「近代」の幕開け 新・三十年戦争は 現代西洋人の乾いた精神を一層 干からびさせる そこに「AIの麻薬」が注入されたときが怖い 近代の終わりとなる 私(兵頭)が予想するより早く 「人類の終わり」が到来するかも知れない
−−−−−−★−−−−−− 武道通信HPトビラ サムライの絵 小松さん いまは消えた 20年前ほどあった 良いサムライと悪いサムライの 決闘シーン あれも小松さん 拙著『使ってみたい武士の作法』『使ってみたい武士の妻の作法』の 表紙カバー 本文イラストも小松さん 並木書房→兵頭二十八→小松直之って関係 地べたの交流が「人類」を救う
2025/06/28(土)  |
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