■非国民
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杉山 → 批判が本質を高めるというのはそのとおり 戦前のある時期から戦後にかけ 批判精神が弱くなったことが 日本を歪にした 開戦前は「非国民」「アカ」 戦後は「右翼」「反動」
松本 → ロマン派久保田与重郎 大東亜戦争のときよりも日露戦争のときの方が 国は健全で強かったといっていた 大東亜戦争のとき 「非国民」といって差別し 国策の批判しただけで「売国奴」 ところが 日露戦争のとき 新聞が非戦論をいったり あるいは幸徳秋水とか内村鑑三が この戦争はブルジュア帝国主義戦争だ 不義の戦いであるといっている 北一輝によれば 「民族の生存競争 ロシアもそうだから この戦争は間違っている いろんな考えがあっても 非戦論を言う人たちを 「非国民」とはいわなかった 久保田 そういう許容力がある民族の方が力を持っている
木村 → まさしく現政権にも言える 今の小泉さんブーム いま松本先生がおっしゃった 批判精神も受け入れていく度量の広さがないと危うい 手前味噌で恐縮ですが 松本先生が 私の本を「週刊朝日」で 「ここには新民族派の誠心がある」 ブームとしての右翼 保守派とか いま幅を利かせています そこには本当の誠心がない 批判する者のことは認めがらない ちょっとでも意見すると「敵」 「新しい歴史教科書をつくる会」 その典型
−−−−−−★−−−−−− 「ちょっと意見する」と 小林よしのり氏から反論 七ノ巻 杉山 前田日明に代わって代弁 「薫習が育む独自性がある ― 「つくる会」がめざすこと」への返答」 反論ではない 返答
いま 幅を利かせている 「日本人ファースト」 薫習が育む独自性があるか?
2025/08/25(月)  |
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