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明日は武道通信かわら版 配信日


<15日>が過ぎ 二、三日経つと
<太平洋戦争>特番 静かになる
そのむかし むかし
猪瀬直木『昭和16年夏の敗戦 』 讀む

そのむかし
立川警察公安課 諸氏と一献
席上 拙者 嘯{うそぶ}いた
「なぜ 敗けたのかは もうたくさんだ
今度 やるとき勝てばいい」
2025/08/19(火) 晴れ


統帥権


“国民的作家”司馬遼太郎
大日本帝国憲法下における軍部の天皇への直属
内閣からの独立を指す
「統帥権」
軍部の暴走 大東亜戦争への道 と分析

松本 → 明治憲法 全部間違っていたわけではない
統帥権があったが 伊藤博文 山県有朋 
シリビアンコントロール的に使っていた
ところが元老の彼らがいなくなった後
軍人 天皇の名を使って統帥権という「魔法の杖」を手に
政界に文句を云わせない構造になっていく
大正四年 国会で 斉藤隆夫 
「天皇に大権があるのだから国会が予算問題で何を云おうと
天皇の裁可権(天皇が議会の議決した法律案や予算案を承認する行為)
で ひっくり返すこともできる これは問題だ」
あの時点で政治家が憲法改正しておけばよかった

木村 → ロンドン軍縮条約(1930)以降 
政府と軍部の対立が進んでいく中 政府が天皇の統帥権を侵害したと
統帥権千犯{かんぱん}が出てきた
大日本帝国憲法「天皇は神聖にして犯すべからず」
天皇の大権をいじくることは難しいことだった

松本 → そう 憲法を<不磨{ふま}の大典>にしたこと
これは戦後も同じ
統帥権というものを手にすれば 逆に国家を動かせる
そう考えた天才がいた これが北一輝

木村 →  統帥権 できたきっかけ 西南の役
私兵で軍隊を作られたらまずいから
天皇陛下の下で軍隊を集め 最高指揮官を置いて ゲリラを封鎖する
統帥権問題 憲法11条と12条をどう解釈するかに起因がある
11条によれば陸海軍の統帥は国務大臣職務外であったけれど
ここで云う「統帥」は用兵作戦場の軍隊の指揮/総帥と解釈されていた
一方 12条 軍の編成/常備兵額の決定を大権事項としながらも国務事項であると規定
このいわゆる「編成大権」 11条と関連して
軍は拡大解釈で12条まで統帥権を主張したのある
そのころ政党勢力が伸びてきたから 
軍部としては政党から受ける攻撃に反撃するため
この統帥権を武器とした
ところが北一輝がこれをさらに逆手にとって 
国家改造をやろうとした

松本 → 天皇が総帥権を持ち その天皇の命令によって戦争を行い
国民が皆 その戦争に参加していくという形をとらない限り
西洋の帝国主義列強に対抗する国民軍はつくれなかった
プロシア(ドイツ)に学んで憲法を作った
プロシアの憲法学者シュタイン
日本憲法の一番良いところ それは天皇に統帥権があること
2025/08/17(日) 晴れ


ナンモ変ってない


編集部(杉山) 「靖国」 近代化への精神的装置
松本氏 木村氏 賛同

木村 → 明治になり国家神道にどんどん統合されていく中
全国の神社が1万2千社ぐらい壊されていった
地域ごとの 寺や城を守護する鎮守の神
生まれた土地を守護する産土神{うぶすなのかみ}/氏神様
壊され 国家神道に収斂{しゅうれん}されていった

松本 → 一神教のキリスト教にならって国家神道になっていった

編集部(杉山) → そして戦後 論壇を支配した左翼イデオロギーの謳歌が
靖国をさらに歪なものにしてしまった

石破茂首相  8月15日 靖国神社参拝を見送る方針
自民党総裁として玉串料を私費で奉納
<論客対談 其二>の当時と
靖国問題 ナンモ変ってない

−−−−−−★−−−−−−
日ノ本津々浦々(全国)宗教法人としての神社 八万六〇八社
コレ 当時の<国家神道神社>
宗教法人としての神社以外の神社 「単立神社」と云う
著名な単立神社→日光東照宮
徳川家康を祀る神社 明治以前は神仏習合の思想に基づいて仏教的な要素も取り入れられていたが 国家神道に媚びて 
明治維新後の神道の要素 増す
富岡八幡宮もしかり

わがまち 菅原道真を祀る谷保天満宮
明治十八年 府社に昇格
国家神道における神社の格式の一つ 
国家神道に取り込まれる
だが 国家神道に関係なく 地元民に親しまれてきた
下町の氏神様 産土神もしかり

その むかし むかし
「あなたは生まれ変わったら 何になりたい」
「特攻隊員」と声 出かかる
特攻隊員にとって 
ふるさとの山 川 海
<靖国>であったのだろうと察した
2025/08/15(金) 晴れ


近代化のための装置


木村 →  もう一つ 28年国会で援護法改正
それまで戦犯 軍人恩給 止められれていたが
戦犯の遺族にも支給される
ゆえに「東京裁判の判決どうであれ「戦犯」であれ合祀すべき
さっきから何度も出ている話だが 
靖国神社の原理原則 最初からきちんと押さえられていない

編集部(杉山) →  靖国神社 こうような諸問題
日本の急速な近代化から生じた
靖国神社は近代化スタートのための装置だった
幕末/明治維新当時 いまの我々には想像できない
欧米列強への恐怖感 
それが明治維新の原動力
格闘技的に見れば 体の大きさが自分の二、三倍
もう死ぬ気でぶつかっていかなかれば勝てない
そういう覚悟ができたのは元武士だけ
秀吉の刀狩り以降 武器を取り上げられてから300年
非戦闘員 百姓/町人を にわか仕立てで兵士に
「死んでこい」と尻を叩いて行かせねばならなかった
その代わり死んだら神にする
そういう精神的装置であり 近代化への必要べからずものであった
国家神道に向かうのも仕方がなかったのでは

−−−−−−★−−−−−−
2015ラグビーワールドカップ
日ノ本対南アフリカ。
「史上最大の番狂わせ」と評された
その折「大和魂」という言葉 もてはやされる
チャンネル桜 「闘論!倒論!討論!」
「大和魂」をテーマに 拙者にも声がかかる
その席で拙者 
「大和魂」という言葉 出展は平安末期 『源氏物語』
紫式部 唐心へのアンチテーゼとして光源氏に云わせる
次が江戸中期 「国学」 幕府の儒学一辺倒へにアンチテーゼ
次が明治初期 非戦闘員ズレした百姓/町人にハッパをかけた「大和魂」

その席上 オマケで
真剣刃引き試合のこと
国民皆兵 武士階級は消滅したが
武士の記憶の遺伝子を持つ者はいる
それ 云いたくて
2025/08/13(水) 晴れ


靖国で会おう

松本 → 靖国問題 これだけ こじらせてしまった原因
分祀云々の前提として 戦後当初 A級戦犯は祀られていなかった
政府も知らない内に 靖国は独立の宗教法人 政府の了承を得る必要ない
靖国神社側が合祀
A級戦犯遺族 国が別の形で祀ってくれたら靖国から降りてもいい
政治的責任をとった形で身をひけば 天皇陛下もお参りにいける

木村 → 東條遺族 恐慌に反対 
東京裁判で敵国からA級戦犯と云われ降りるのは道義に合わない
当時の松平宮司 最後まで抵抗 
松平宮司 曰く
軍事的な戦争は8月15日で終わっているが
国際法上ではサンフランシスコ講和条約が発効して占領が終結する27年まで戦争状態が続いていたのだから 東京裁判で処刑された人たちも「戦死」と
みなされる だから「戦死者」として靖国に祀ったと
解釈の違いが生じた 
靖国の英霊は民族のために戦死した人
一方 政府/政権を維持するため死んだ人との区別を明確にすべきだった
昭和天皇も昭和22年から8回 春と秋の例祭は靖国へ
吉田/岸/池田/佐藤/田中 歴代首相も「公式参拝」で靖国へ
吉田が参拝したときは まだアメリカの占領下
でも 何の問題にならなかった
それが突如として問題視されるようになったのが
三木首相 「玉ぐし料はポケットマネーで払う」「公用車を使わない」
私的な参拝であることを強調
昭和天皇の靖国行幸(親拝)この年の11月が最後
その三年後 A級戦犯の合祀
こじれにこじれ いっそのこと国立墓苑を作ってしまえに

松本 → 国立墓苑を作ったら靖国神社の意味がなくなる
「靖国で会おう」と言った戦死者 行く場所がなければいけない
靖国をなくしてはいけない
けれども 木村さんがおっしゃったとおり 
靖国の祀り方を少し変えなくてはいけない
民族の本来的祀り方とするなら 
戦争でなくなった方ということでいいですが…………

ここで松本氏 ときの政府に反対しながら死んでいった人
たとえばと 中野正剛を挙げる
西郷隆盛 二二六の青年将校も祀るべき

−−−−−−★−−−−−−
松本氏 木村氏 
近藤勇 土方歳三の名 挙げなかった
それでいい 
草莽は それでいい
2025/08/11(月) 降ったりやんだり


日ノ本 本来の神


論客対談 其二
近代日本社会思想史としての「右翼」研究家→ 松本健一
新右翼と呼ばれる民族派「一水会」代表→ 木村三浩

【編集部前向上
本誌十四ノ巻で「右翼は終わった」と論じた松本氏。
片や十三ノ巻の論客 木村氏は近著で『右翼はおわってねぇぞ!』と宣言した。
共に真の民族主義を問う論客の対談が実現した。】

編集部(拙者) 
二十数年ぶりに再読し いまだ解決されてない箇所を抜粋する
小泉総理の靖国参拝から やはり「靖国神社」から火蓋が切られた

木村 → 小泉総理が参拝までの間に出した談話で「軍国主義によって
非業の死を遂げた方」とか「心ならず亡くなられた方」と言っているのは
参拝に誠意をもっているとは感じられなかった

松本 → 小泉総理は基本的に国家原理がない方
靖国神社は明治十年につくられる 大東亜戦争の死者を祀る施設ではない
日本の神というものは 死んだらすべて神になる と言うわけではない
神というもの 畏れるべきもの
「可畏{かしこ}きもの」
神社にお祓いする時に「かしこみかしこみ」というのは畏れるべきもの
かしこきものだと敬う
明治政府 戦前の国のために死んだ人だけ祀るというのは日本人の祀り方ではない
政府に対立し国のために死んだ西郷隆盛とか
二・二六の青年将校も祀ってあるなら 
まさに国のために死んでいった神社になる
しかし ときの政府のために死んでいった人だけを祀る

木村 → 天皇に謀反した平将門でさえ社が建てられている 
日本本来の可畏きもの神道が息づいている
西郷 彰義隊も靖国に祀られるべき
民族派の中でも小泉総理の参拝への評価が分かれてしまう
先ほどの話で「靖国神社は誰を祀るのか」 合祀の基準がクリアされていない

松本 → 『右翼はおわってねぇぞ!』で大東亜戦争を理念的に評価しても
結果的にあの戦争は間違った戦争と
では その責任は誰が取るかと言えば 東条英機が取らなくてはいけない
東条さん 生きていればそうしたはず

−−−−−−★−−−−−−
『右翼はおわってねぇぞ!』 このタイトル
木村さんに相談され 拙者が提言

大東亜戦争を理念的に どうかとか こうだとか 
良い戦争 悪い戦争 とかでなく
「太平洋戦」は慰霊にはならぬ
慰霊の際は 「大東亜戦争」
大東亜戦争を戦ったのだから
2025/08/09(土) 晴れ


微々たる票の意味


兵頭 → 最後の質問
今年か来年 衆議院の解散・総選挙となり
どこからか誘われたら 出ますか?

【杉山 → どこからも誘われませんよ(笑)。万が一また自由連合から話をいただいたなら立候補者でなく編集者としてお手伝いさせていただきたい。やはり自分が立候補した党から一人もだせなかった悔しさと、テレビのワイドショー的選挙事前報道で、小さな政党、無名候補が選択肢から外され、土俵にさえ上がれないことへの怒りは残る。

 話をいただきキャンペーンでは負けないようにしなければ。キャンペーンに勝てば今回の選挙に負けても後につなげられる。でも期待した自由連合のキャンペーンは生まれなかった。いままで通り「医療と福祉の自由連合」では公明党、共産党に埋もれてしまったし、「日本を変えよう」も自民党と同じ。与党と野党の面がごった煮になり、またタレント候補、無名候補のごった煮を説得させるキャンペーンをつくれなかった。終始、タレント候補乱立の攻防戦に手一杯だった。

 自分としては街頭演説で「自由連合は高杉晋作の騎兵隊であり、変革期にはこのような規制概念を打ち払った集団のみが突破口を開く」と訴えたんですが。
 徳田代表は医者の立場から日本の医療制度への疑問を投げかけた。それに対する同業の医師会から政治圧力による攻撃を受け、政治には政治でと政党を興したわけです。彼の心証にある博愛を起点に、既得権者による既得権者が生き残るための構造改革でなく、同時に、敗れた者の救済、敗者復活戦が残された二枚腰の社会構築のキャンペーンを展開することが急務ではないか。】

兵頭 → 杉山さん 「悔い」よりも得られた方が大きかったみたいですね
しかも肝心の闘争心を無していないのですから
それは政治的に まだ敗北を意味してません

【杉山 → 杉山に投ぜられた票は微々たるものでしたが、量で計るのでなければ、無明長夜{むみょうじょうや}の中で、見知らぬ者がお互いに腕を取り、脈を取り合って「まだ生きてるぞ!」と確認しあった充実感は残った。ええ、自分では敗北してないと思っています(笑) 】

【杉山ひでお参議院選挙報告】 オワリ
2025/08/07(木) 晴れ


本日は 武道通信かわら版 配信日

熱中症警戒アラート
鳴り響く昨今
読者諸氏 御身体ご自愛なされよ

そのむかし
天候で合戦の勝敗は決まった
桶狭間の戦いなど 序の口
平家 関西の旱{ひでり}で負けた
源氏の東国 雨降っていた

いまの世も 
天候で合戦の勝敗は決まるかもしれない
衆議院解散 やってみたら
2025/08/05(火) 晴れ


格差社会


選挙運動の写真 見つかる
「無銘刀掲示板」にUP
野袴姿でマイクを握っている
あのころから平服(普段着) 
野袴に筒袖だったなぁ〜

あの年の夏 暑かったなぁ〜
応援演説弁士 弁論 長かったなぁ〜
<杉山>より<持論>を語り続ける
(兵頭さんは端的であったから助かった)
駅前だと 水飲場に行き 頭に水をかけた

25年前 まだ「礼節」 かろうじて残っていた
ビラ 大方は無言で 受け取らない
地元らしき御夫人
ビラを配ると 「ご苦労様」 一礼と一言
佇まい 気配からして
どこへ 誰に投票するかは すでに決まっている
当然 <杉山>ではない
だが 被選挙権を行使した者に対しての礼節をわきまえている

それに比べ 先の参議院選での“愚行”の数々はなんだ
時勢 そこまで動いたか
時勢 動かすもの 数多な要因あろうが
これは その一つ <格差>でなかろうか

兵頭 → バブル崩壊後 再建摸索期 
「銀行の貸し渋りケシカラン」と大合唱
自然淘汰の「構造改革」進行をストップさせたのは
いま小泉&マキコ贔屓をしている同じマスコミ連中
小泉改革とは つまるところ
「銀行さんよ 利益を出してない競争力のない法人なんか
さっさと融資を引き揚げて潰してしまえ」という
「貸し渋り」の再強行

【杉山 → この既得権を手放さない権力が断行する構造改革キャンペーンは、戦後なかった階級性が歴然と出てくることを宣言した。たしかに誰が有能で誰が役立たずかわからない、持ちつ持たれつであった相互扶助の共同体では世界に勝てないことはわかる。だがら自己責任だと言うのもわかる。自分の能力で勝ち組になる人もいるだろうが、勝ち組、負け組を争う職場は、実は既得権保有者がすでに確保している安全地帯以外の荒地でしかないのだ。これは自由競争のルールとしてフェアーではない。おのずと格差社会を生んでいった。】
 
−−−−−−★−−−−−−
<おのずと格差社会を生んでいった> 
行き着いたところが 
いま 云うところの 「世代を超えた階層の固定化が進んだ社会」
近年 多くなった無差別殺傷事件 なぜか六十五歳以上の犯人が多い
<あの年の夏> 四十代の働き盛りだった

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時節柄 メディア 「太平洋戦争/太平洋戦争」を連呼
戦死した兵士 殺された非戦闘員の霊
だれも「太平洋戦争」などの戦争 知らぬ
兵士は「大東亜戦争」を戦った
「軍国民」は「贅沢は敵だ」と「大東亜戦争」を戦った
「太平洋戦争/太平洋戦争」を連呼
慰霊にはならぬ
2025/08/03(日) 晴れ


「自己責任」と「痛み」


月が替わっても
【杉山ひでお参議院選挙報告】つづく

兵頭 → このインタビュー時点で新国会も始まってる
今回の選挙活動を通じ いったい何を学ばれたか?
また 新国会への期待など

【杉山 → この参議院選で候補者が一番口にした言葉は「構造改革」だった。
まさに選挙の争点だった。しかしこの構造改革が有権者には見えていなかった。
小泉人気から発して、国民の新しい教科書であるテレビが視聴率稼ぎのための政治ブームを作ろうとした。ここぞとばかり蓄積したノウハウを注ぎ込んだはず。だから投票率は上がると発表した。でも前回の58.89%を下回り56.42%。戦後3番目の低さだった。それは構造改革が有権者には見えていなかった証拠だと思う。

 これはどう分析するか。議会民主主義のシステムで世を変えていこうといたら、これを正しく分析できた者が勝利者になるのではないかな。自分ごときが分析などできないが、自分なりに言わせてもらえば、無党派と評されえきた人たちは、初めて選挙というものをまじめに考えたのではないか。今まで義務感に背を押され、自分の尺度の好感度、正義感でそのつど選んできたが。でも今回は自分が勝ち組になれるのか、負け組になるのかがはっきり見えてこないで、
もし負け組みになったら救ってくれるのは誰だ? どの政党か? が投票日までに見えばかった。これが投票率の低下の原因だと考える。
 それに自民党圧勝予測へのあきらめもあったろが、どうせどの政党でも同じ、日本はどん底まで落ちればいいんだと言う刹那感と言うかニヒリズムが国民に芽生え始めてているような気がする。

兵頭 → もし世の中 どんぞこまで落ちたら ナチス党が躍進したドイツの同じような変化 起きたかもしれない

【杉山 → 構造改革キャンペーンで常に表裏一体なものは「自己責任」と、
それによって生まれる「痛み」であった。この構造改革は国民の自己犠牲で困難を乗り切ろうと、国民にモラリスティクなものを強制しているんです。「贅沢は的」と同じですよ。
 これは戦後ずっと政権をとっていた自民党は責任をとらずして、自分の既得権を手放さないで国民に自己犠牲を強いているのが、この構造改革の「痛み」のキャンペーンの本質です。中身をはっきり見せないのは当たり前。

 その中で、いままで既得権のおこぼれに預かっている自民党組織票有権者は、目減りするだろうが今まで通りおこぼれに預かるだろう、勝ち組に残れるだろうと自民党に入れる。また自己犠牲のモラリズムにはまった野党の組織票にも無関係な「善男善女」も自民党に入れた。自民党が圧勝するはずである。
 自由連合は、この選挙では選択権を奪われた感じだ。テレビの選挙ブームの仕掛けは詰まるところ、この善男善女づくりに加担しただけだった。戦前、テレビの代わりに大新聞が戦争昂揚を煽り、「軍国民」を作っていったのと同じ。
2025/08/01(金) 曇り


「新しい教科書」はテレビ


【杉山ひでお参議院選挙報告】に戻る

兵頭 → もしインターネット選挙というものが将来公認されないとしたら
今後の参議院選挙でも TVに露出中の現役タレントが 最も国会の椅子に近い人ということになってしまうのではないか

【杉山 → 情に訴えるという煽動ですね。短期的勝負は文字でなく言葉の方が有効性が高い。言霊って何だろうと車窓を眺めながら考えてました(笑)。
 当初は情に訴えるのは不浄であるから情による煽動を否定し、文字による理性で訴えていこう、これが本当の選挙運動ではないかと思ったわけ。でも古い制度だから悪いという、そんな単純なものではないと気づきはじめた。これは選挙運動の領域を超えたところで今後じっくり考えてみたい。】

兵頭 →  大仁田の票がかつてのアントニオ猪木の半分 「週刊プロレス」初代編集長の杉山さんから見ると との問い
杉山 格の違いと一言

【杉山 → 街宣車に乗って直感したことは「ご通行中の皆様」である有権者は、常にテレビを通してモノを考える人たちだということ。日本人の「新しい教科書」はテレビだった、と知った。】

−−−−−−★−−−−−−
いまの「新しい教科書」はSNSか
文字だけでなく「声」 音声メッセージビデオ通話機能を持つ
YouTubeやTikTokのように、動画をメインとしたSNSも

若者だけでなく40、50代層も
置いてきぼりは70代以降か

HP掲示という時代遅れの遺物で 
日々、せっせと書き続けている
<時代おくれ>の傘張り浪人浪人

♪一日 一杯の缶ビールを飲み
 さかなは刺身にこだわり
 目立たぬように はしゃがぬように
 人の心を見つめつづける
 時代おくれの男になりたい
2025/07/30(水) 晴れ


現在⇔過去


また 【杉山ひでお参議院選挙報告】 “一筆中断”

「ファーストキス 1ST KISS」 
U−NEXT レンタル配信で観る
観てから
『四月物語』 U−NEXT 契約内で観る 
二十七年前の 松たか子
若き 松たか子 二十一歳
「ファーストキス 1ST KISS」 
熟年一歩手前 松たか子 四十八歳
時間 現在⇔過去 交錯してない 

でも 人は 現在⇔過去 交差する物語を編みたがる
死んだはずの妻が現れる 「いま、会いにゆきます」 
いまは亡き 愛{いと}しい人に会いたい 
人は誰も そう
でも 過去を修正しても 変わらない現在がある
「ファーストキス 1ST KISS」
その <現在>と向き合って生きていく
生きていくしかない

−−−−−−★−−−−−−
杉山頴男事務所 6月で27期終了 28期目へ
あのとき ○△□●▲■してたら
あのとき ■▲●□△○してたら
とにかく 
杉山頴男事務所 27期終了 28期目へ
いくしかない
2025/07/28(月) 晴れ


「日本人ファースト」の日本人とは?


【杉山ひでお参議院選挙報告】 “一筆中断”

「さや」 TV速報 “秒殺”で当確
「さや」 長年 チャンネル桜の番組に出ていた
最初は確か カウンターバーのシチュエーションで
ママさんが毎週ゲストを呼ぶ そのウエイトレス役 
そこでジャズナンバーを歌っていた
『週刊 武道通信TV』番宣で拙者もゲストに呼ばれ 歌も歌わせられた
その後 「さや」 三橋貴明氏や田母神俊雄氏などの番組MCつとめる

日本文化チャンネル桜  謳い文句
<日本人本来の「心」を取り戻すべく設立された日本最初の歴史文化衛星放送局>
ゆえに「武道通信」の杉山 番組を持たせてもらったのだろう

チャンネル桜 平成16年(2004) 開局
「武道通信」 平成10(1998) 創刊
チャンネル桜発起人の一人 「武道通信」のインタビュー記事掲載

<日本人の「心」を取り戻そうとする者たち> 
「さや」は 二十年前から顔見知りだった
 “秒殺”の何パーセントかは 二十年前から顔見知りが票を投じたのかも知れぬ

それはいい 
さて 先の参議院選における参政党とは 何者だったのか?

欧州型極右政党と評される
アンチ・グローバーリズムの共通点からだろ
が 欧州型とは違う 政党同士の対立のイデオロギーではない
政党政治からの離脱/脱却
日ノ本 独自の政治風景がある

掲げるスローガン 「日本人ファースト」
その《日本人》とは何者か?

日本文化チャンネル桜のスローガン 「日本が主語」
「日本人ファースト」 トランプの真似というより これが出典だろう

《私が日本》と云える《私》になる 《私》になりたい
古に根ざした 自画像を持ちたくなった
平成10(1998) 創刊 「武道通信」発行人にはわかる
2025/07/26(土) 晴れ


街宣車


兵頭 → 敢えてインターネット選挙運動を展開されたと思いますが
有権者の反応はいかがでしたか?

【杉山 → 総論的に言えば、地方選のように立候補者の実像が明かであり、利害関係が明白での二者択一なら有効であったろうが、密室間での一対多数(有権者)へのメッセージは言語での理解、賛同は生まれるものの、投票動機が生まれる実像までは見えてこなかった。

 インターネットは短期間で無名だった杉山の主義主張を多くの人に知ってもらうことはできたと思うが、集票装置を生み出す運動体としては、まだ時間がかかる。でも選挙選にインターネットの活用が常識化したとき、今日、テレビが一番の投票動機を生み出すものになったように、有効性を発揮するのは時間の問題。

膨大な金と組織票がなければ「普通の人」は絶対当選できない。今の選挙制度を見直すためにも、ネット選挙を認めさせ、候補者の所信を知る最も便利なものがネットであり、そこで質疑応答ができるということを常識化させていくべきだ。
 しかし当然、何十年も金と組織力を使って作りあげた選挙基盤を持っている勢力は、あらゆる手段を使って妨害するだろうし、この地盤を手放したくないから二世、三世議員が続々と生まれるもよくわかった。この二世三世現象は明治初期、維新の大儀を曇らせた藩閥政治の根を同じで潰さねばならない。

 インターネットの規制について言えば、自由連合も当初、各支部の希望があればと候補者のHPを作ってくれたが、公示前日、中止となった。私的のHPでの選挙活動も止めてくれとの連絡があった。これはインターネットの認知がまだ定まっていない現状で起こりうることなので、仕方がなかろうと執着しなかった。ただ「武道通信」のHPでの参議院選挙、自由連合の名を除いて、日々日記風に綴り、これは選挙運動ではなく政治運動だ、文句あるか(笑)という範疇で続行しました。
 立候補の話があったとき自分は街宣車に乗りたくない。それでいいかと了承をとった。だから街宣車には乗らないつもりだった。】

兵頭 → 大橋巨泉候補 やはり乗らぬつもりだったが
ライバル候補からあれこれ叩かれたので 初心をひるがえし 
しぶしぶ炎天下の街頭演説に出ざるを得なかったようだ
杉山さんの場合 どんな経緯で

【杉山 → 一人だけ密室でキボードとマウスで選挙戦をやることは異端者。同じような候補者が2、3人いたら、これはこれで認知されたのでしょうが。ビルの何階かの共同事務所から駐車場に「杉山ひでお」と書かれた街宣車がポツンと一台停まっている。各候補者がライバルであると同時に自由連合としてのチームプレーはあるだから。自分も長くリーダーをやっていたからチームの中のたった一人の異端者は許されない。それはわかるから乗ることにした。
 街宣車に乗って良かった。五感で「日本の選挙」を知ることができたし、活字でなく声の言葉で訴えて生まれる「情」と、その快感も知った。】

−−−−−−★−−−−−−
街宣車初日 日比谷あたり走っていたら 大橋巨泉の街宣車とすれちがった
そのとき 吾が街宣車のウグイス嬢 「大橋巨泉候補 がんばってください」
そのとき 「えっ 応援されちゃった」と巨泉の声
2025/07/24(木) 晴れ


インターネット選挙運動


兵頭二十八の赤尾敏評
【兵頭 → いや〜。素晴らしい、赤尾さん。赤尾さんはそんな理知的な演説をする人であったのに、昔のナポレオンやヒトラーのような、政治運動員の「ルックス」に配慮ができず、庶民に理知的右翼の正確なイメージを伝達することには完全に失敗したと思います。たくさん貼ったアジビラの出来も悪かった。つまり、主張が良いだけでは、大衆時代の議会勢力とはなれないのですね。】

 ハナシはンターネット選挙運動へ
 うしろだての何も無い者の国政参加というと、私たちがこれから期待をかけたいのが「インターネット選挙運動」です。今回は民主党がそれをやろうとしたが、それは文書図画{とが}」の配布に当たる。公職選挙法違反だ――と警告され、結局、諦めたそうです。しかしこれは判例ではありませんから、法廷で争ったらならば司法の判断はわからない。でももしンターネット選挙が判例でも公選法違反になったならば、将来、超有名TVタレント以外に誰が参議院議員になれるだろか? 杉山さん今回、敢えてインターネット選挙運動を展開されたと思いますが、有権者の反応はいかがでしたか? 】

−−−−−−★−−−−−−
総務省 <インターネット等の普及に鑑み 選挙運動期間における候補者に関する情報の充実有権者の政治参加の促進等を図るため
平成25年(2013)年の法改正(議員立法)(4月)によりインターネット等を利用する方法による選挙運動が解禁されました>

平成25年7月21日 参議院議員通常選挙開票日
「インターネット選挙運動」待ち望んでいた候補者 
どのくらい いただろうか

赤尾敏の姪 赤尾由美
いまTVニュースで連呼されている「参政党」
元参政党共同代表 その躍進に貢献した「ゴレンジャー」と呼ばれる
現代表を含む五人の一人だった
2025/07/22(火) 晴れ


本日は 武道通信かわら版 配信日


本日は 参議院選挙 投票日
長男が一歳ごろ アパートの二階窓から
風船を持った親子連れ ゾロゾロ通るのが見えた
子 風船に見入っている
あの風船 ほしいのか
スパーの開店記念日か

子の手を引き 反対方向へ
スパーの開店ではなく 選挙投票所
家に戻り 選挙通知なるもの持って戻る

学生時代 <学生運動>なるもの チョコとかじり
もう 政治的なるもの係わらないと 断じた
なのに <親心>で一瞬にして 崩れ落ちた 
  
期日前投票 有権者の20.58% 過去最多
拙者も その中の一人
2025/07/20(日) 晴れ


赤尾敏


兵頭 → それでは闘いの渦中の手応えとか心境についてお訊ねしたい
活字やインターネットなど手慣れたメディアを通じて意見を述べることと
初挑戦の街頭游説で通行人へ自分への投票行動を促すこととは 
だいぶ勝手が違ったと思うんです
あの17日間で「発話言語による戦いの作法」は掴んだという実感は?
つごう4日ほど杉山さんの選挙カーに同乗して応援演説までやらせてもらった私の印象では 杉山さんは日とともに「烈錬」していくのがわかった
特に終盤の調子で初めからガンガンやっていれば イイ線にいったかも

【杉山 → 29日の投票日の夕方、これから自由連合の開票発表会場へ行こうという前、徳田代表を交え数人の候補者でお疲れさん会があった。その席で「もう三、四日あれば街頭演説は完成したのに残念だった」と話した(笑)。というのは、最後は自分が本当に言いたかったことが、自然と結晶化されてきた。】

兵頭 → いや 実は私自身も「作戦家失格」だと反省しきり
やはり未知数の戦場での初陣は「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」
つまり戦いながら技を覚えるほか手はなかったなぁ〜と
多くの代議士の方々 初回の選挙は無我夢中だったが 二回目から選挙が好きになったと述懐されるのが常

【杉山 → わかりますね(笑)。今度やったら----と、つい思ってしまうのを
慌てて頭から振り払う(笑)

兵頭 → その昔の参院「銭酷区」 無名人なら五億円ぐらい用意しなければ全国区で当選など望めない 大仁田厚さんの談話 どこかで読みましたが
はじめ自由党から出ようとしたとき「一億円用意できますか」と言われ断念
次に自民党から誘われたときそんな話は出なかったの立つ気になる

【杉山 → まさに百聞は一見にしかず」で、立候補者の立場で選挙を見て、いや見てと言っても針の穴から見た程度ですが、我々市民感覚にない膨大な金がかかるということに驚きました。日本の政治風土、利権政治の構造が一瞬パノラマのように目の前に現れた。「知ってるつもり」だったが目の前に見せつけられ唖然とした。
 数寄屋橋交差点で街頭演説をやった。この日は自由連合のステージカーに乗り、高い所から叫んでいたら、亡くなった赤尾敏さん(大日本愛国党総裁)を思い出したんです。よくここ数寄屋橋でやっていたなぁと。いま自分が叫んでいることと赤尾さんとは日米安保条約強化と破棄の違いはあるものの、そんなに変わらないのではと(笑)。その夜、HPで「赤尾敏」を検索してら中に十年ほど前の演説内容があった。
≪今の選挙は公正選挙を偽装した不公正極まるインチキ選挙だ。権力や大政党や大組織や金力などのバックによる者は当選しやすく、そうでない者は、たとえ優秀な者でも極端に不利になっている。その上、世論を作る新聞、マスコミ等が厳選な選挙の最中に行き過ぎた予報記事等を流し有権者を誘導する。≫
自分も、この赤尾さんの言葉一字一句違えず、落選の感想として使わせていただく(笑)。】
2025/07/18(金) 晴れ


草莽!杉山奮戦日記


徳田虎雄代表 杉山さんはどんな印象をもちました?
【杉山 → 出会い頭、プロパカンダがマシンガンのように止めなく放たれた。功なりた人のバイタリティを感じた。プロパカンダがつづく中、自民党を離党して、昨年の総選挙で自由連合から出馬した栗本慎一郎氏が訪れた。栗本氏が数日前、テレビで「医療ミスは偏差値の低い医師に多い」とのコメントしていたのを偶然観た。この話に触れたとき徳田代表は「いや先生、それは逆なんです」と素人にもわかる明確さで論破した。栗本氏も、いやそのとおり。あれは失言でした。次回で訂正しますと言った。その時の徳田代表に顔は元に戻ったと言おうか、先ほどの灰汁{あく}の強さと違う清浄さが立ち現れた。ああ、これがこの人の素顔だと思った。
 病院をつくった原点が、開業医の功利的な非常さで弟を亡くして経験から貧乏人でも差別なく医療できるようにすることだと言う。徳洲会の24時間医療体制が開業医組合である医師会と対立することも理解できた。】

兵頭 → 徳田氏は議会政党の党首となることで 商売仇である日本医師会と対等に渡り合いたいだけなのか それともこの日本国の明日に対して抱くポリシー 大儀のようなものがしっかりある人なのでしょうか?

【杉山 → 西郷隆盛を敬愛し、明治維新の志士を憧憬し、いま日本は維新を起こさねばならないとい意識は強烈で、医による「世直し」という大儀を持っていると感じた。そのための病院づくりも医師会の政治力に対しての政党づくりではないかと。
 今度の選挙は「構造改革」が論点となろうが、所詮、自民党である小泉内閣のやる構造改革は、すでに既得権を有している者が、そも利権構造の根っ子は手放さず、日本人特性の自己犠牲精神を利用した「痛み」というキャンペーンでの弱者を産み出す以外の何ものでもない。
 これに異議を唱える正統性を持つのは救済の実践者である徳田虎雄の率いる自由連合ではないか。そう思い、この右も左もごった煮スープの自由連合で、一介の編集者である自分も、危機的状況に陥った日本の再生は武道精神を基軸に置くことだと言うことを読者でなく国民に向け主張させてもらおうと思った。】

ワイマールの没落の要因からはじまった兵頭さんのウンチク 最後は
兵頭 → プロレスファンが1千万人もいるから当選できるだろうと思ったんですか?

【杉山 → あり得ないこと(笑)。自由連合が比例区・選挙区合わせ92名立て、当選可能は2名という選挙の常識も知っていた。プロレスファン1千万人の主催者側の発表の類(笑)。プロレスファンが投票するなら佐山聡でしょう。
 比例区選挙で無名候補者の選挙運動は駿河湾に小石を二つ、三つ投げ込んで起きる波紋のようなもの。杉山候補に投じられる票は、その波紋の中で杉山の所信に耳を傾け、大いに賛同してくれる人。「武道通信」の愛読者、友人、知人の中のごく一部の律儀者だけだろう(笑)。むしろ確実なのは郷里の親族が駆け回って集めるだろう地元組織票だと思っていた(笑)。後日談だが、この組織票も田舎者の律儀さから「自由連合・杉山」と書いてゆえ個人票にはならなかった票が多くあったと聞く(笑)。
 でもそういっても「当選するぞ!」と自らが騎手であり競走馬であると自覚し、走ることをしなければ、朝8時から夕方8時まで街宣車に乗って17日間もの選挙運動などできなかった。
 自分は編集者を職業として、編集者の仕事の一つは、次の時代の空気をいち早く嗅ぎ分け、その空気を漂わせている人を選び、黒子として舞台装置の上に乗せ、世間様にあなた達が求めているのは実はこれなんだと差し出すことだと思っている。編集者は時代精神の陰の語り部であると自覚している。しかしこの選挙戦は、自分が確信している次の時代の空気を自分の言葉だけで語る経験をするだろう。それを一度経験してみたいという気分になったこと、またインターネットでのこの選挙運動の成果に興味があったからだ。強いて言えば立候補に踏み切らせた動機はこの二点だった。】

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自由連合 最初はネットCM動画制作 OKした
若手がつくってくれた が 突然 NО
自民党の圧力に屈した
ジバン(地盤)/カンバン(看板)/カバン(鞄)の
既得権を持つ者たち 
<ネット>不気味な存在 恐れた

で 頭にきて(笑) 
HPに「草莽!杉山奮戦日記」をUP 選挙運動のスピーチした
既得権への精一杯の抵抗だった

記憶にある 立候補が発表されずぐ ある団体からメールがあった
「武道通信」のインターネット販売を知っている者だろう
「選挙におけるインターネット運動をどう思うか?」
すぐ 返答した 

各政党/候補者
X(旧ツイッター)/ユーチューブ/TikTokなどで
支持を呼び掛ける動画を数多 配信
時勢の感
2025/07/16(水) 降ったりやんだり


街宣車から見えた日本


参政党から立候補した “謎の新人”さや 候補
そのむかし 二十年前か
日本文化チャンネル桜 『週刊 武道通信TV』のMC やっていた
その女子アナ 三代目 扇さやさんだった
光陰矢のごとし

「杉山ひでお」も二十五年前 参議院選出馬した
【この国は なぜに脆弱になったか】と同巻
【杉山ひでお参議院選挙報告
 街宣車から見えた日本
――日本人の「新しい選挙教科書」はテレビだった
             聞き手 兵頭二十八】

コレ 兵頭さんからの企画だった
兵頭 → 投票日から2週間たった今 聴いてみたいと思います
突然決まった立候補という印象を受けました
ご本人は一体いかなるおつもりだったんですか?

【杉山 → 自由連合から立候補の話を受けた時、「よりによってなぜ自分が?」という驚きが真っ先にあった。一介の編集人、出版人ごときが政治の表に出るなど片腹痛いと、自分自身を笑う気持だった。かつて自分が国政選挙に立候補することになるなど夢想も、空想もしたことなかった。でもこの「なぜ自分が…………」という思いは個人差はあろうが、今回の自由連合候補者の無名の候補者の多くが思ったんではないだろうか。】

兵頭 → 「自由連合」は昔からよくご存知だったんですか?

【杉山 → 政党の名だけは知っていたという程度だった。徳田虎雄という人も、医師会の体質を批判して徳洲会を作った医師で、だいぶ前、奄美大島で壮絶な選挙戦をやった人ということぐらいしか知らなかった。ましてや前回の衆議院選に123名もの立候補を立てるなど知る由もなかった。
 だから断る理由を探そうと自由連合のHPを検索したら「党議拘束はない」と言う。「拘束するものがあるとしたら、それは自分の良心である」とある。まったく政党の体制を維持していない危うさと同時に無垢さ、面白さを感じた。でも、でも断る理由が見つかった。自由連合の石井一二幹事長(前参議院議員)が所信で憲法9条を堅持すると言っている。これは自分が立候補する政党ではない。そう言ってお断りした。
 でも、これこそが自由連合の骨頂だと言う。今回の立候補者には右御も左もいる。まさにごった煮だと。そのとき呉智英さんの対談タイトル「和をもって尊しの和はごった煮スープ」を思い出した。「普通の人」を国政に参加させるのが自由連合だと。自分に声がかかるんだから、まんざら嘘でもあるまい。まさにありえない無党派政党がここにあると知った。】

兵頭 → しかし あんな多くの「タレント候補」に ご自分が混じることについて 違和感はなかったのですか?

【杉山 →承諾した時点では、その気配はあまりなかった(笑)。それはそれ以後、タレントと呼ばれる人が多く出ることを知った。自分は長くスポーツ出版社にいたからわかるがスターの座につく人は優秀です、いまの政治家を全部ととっかえたい気分の中で、タレントと呼ばれる人の方がましであるし、<乱立>の危うさは、今のあきらめ選挙への挑戦であり、大政党につぶされないためのしたたかな戦術でもある。それがHPで感じた自由連合の無垢さであり、面白さなのだと思う。】

兵頭 → 私は週刊誌に載っているプロフィールぐらいしか知識は持ちませんが徳田虎雄代表に実際面談なさって 杉山さんはどんな印象をもちました?

今 参議院選投票日まで まだ遠い
次回につづく
2025/07/14(月) 薄曇り


紫電改


前田 → 大戦末期 今日も空襲 明日も空襲という時に及んで
陸軍 海軍 物資の奪い合い
戦闘機なら開戦前は「零戦」 
末期になったら陸軍に「疾風」とまとめてしまえばよかった 
経費の無駄と時間が省けた
海軍 陸軍とも別々に制空戦闘機 極地戦闘機とか
何だかんだ十何種類 中島 三菱 大西に発注している

兵頭 → おっしゃるとおり まあ こういうことなんです
日本は封建的で戦争に負け アメリカはリベラル体制で勝った
これはまったく事実でない
列強の中で最高度の統制体制を構築して戦争を指導したのが
フランクリン・ローズヴェルト政権
彼の地獄の統制力と比べたら ヒトラー スターリン 足元に及ばない
統制が何もない国だから 海軍系工場を陸軍の「疾風」の生産に協力させることすら不可能だった
「疾風」はフィリピン決戦から沖縄特攻までずっと活躍していたが
海軍の「紫電改」は比島には間に合わず 脚が短くて沖縄まで飛べなかった
 ※脚 → 着陸装置(ランディングギア) 着陸時や地上走行時に機体を支える役割を果たし 車輪、支柱、緩衝装置などで構成されている

前田 → 紫電改は性能が疾風にくらべ劣っていたし よく空中戦中に空中分解した

兵頭 → 紫電改 戦後 源田実さん 本に書いたから有名になった

前田 → 陸軍 「隼」の試作品の段階で海軍のナンバーワン零戦と戦闘させたがかわない じゃ 零戦に負けない戦闘機つくろうと
何考えているんだ 同じ味方同士じゃないか 零戦借りてくればいいだろう

兵頭 → 隼 零戦と同じ航続力があれば良かったが 脚も短いものだからインドシナ半島の基地から攻撃目標のシンガポールまで往復できなかった
しかたがないのでエアカバー(上空からの敵機の攻撃を防ぐための航空機の支援活動)のかろうじて及ぶマレー半島北部に部隊をいったん上陸させ 
そこから延々と自転車でシンガポールまで南下させてこなければならなかった
隼の変わりに零戦を使っていれば最初から半島南部まで上陸でき「銀輪部隊」も不要であった

前田 → 陸軍と海軍の協力体制がうまくいっていれば
あんなひどい負け方はしなかったでしょうね

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紫電改 本がマンガになった
「紫電改のタカ」 ちばてつや
『週刊少年マガジン』(昭和38年から昭和40年
ページめくった記憶 かすかにある

ストーリー ウィキペディアから
<太平洋戦争末期 当時日本領だった台湾の日本海軍高雄基地から始まる
高雄基地駐留の帝国海軍第701飛行隊は20数機そこそこの編隊
50機以上の米海軍戦闘部隊との決戦で飛行隊長を含むほとんどが戦死
主人公の滝をはじめ紺野一飛曹 久保一飛曹、米田二飛曹の4人が生き残り
後に源田実が設立させた防空部隊の三四三空(松山三四三航空隊)
通称“剣部隊”に編入し 活躍する
主人公の滝城太郎は新戦法をあみだし やがて撃墜王となってゆくが
終戦を目前にして特攻隊員として出撃してゆく>

紫電改 性能が悪かろうが
紫電改モノガタリ 敗戦後少年の屈辱感を払ってくれた
2025/07/12(土) 晴れ


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