■クーデター
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李朝 財政圧迫の原因 守旧派のボズ 閔{ミン}氏とその追従分子らの積年の財政私物化 財務/税務/造幣を一切仕切っている閔氏らの手から国家財政を取り戻す
金玉均が打った手 改革路線を支持してくれる諸外国―― 特に日ノ本・フランスから外国債権を募る 要は日ノ本・フランスの投資家からお金を借りる
ところが 閔氏ら 支那清朝から送り込まれたドイツ人顧問の威を笠に 悪貨鋳造増発をもって危機を隠ぺい さらに諸国に裏から手を回し 起債失敗に追い込む
悪貨が増発された結果 インフレは300% 閔氏とドイツ人顧問はその責任を金玉均に着せ 政府から追放 さらに その命まで奪おうとしていた
ついに 金玉均らは決意する 諭吉らと語りあってわずか三年して クーデターという非常手段しか残されていなかった
しかし クーデター 三日天下 袁世凱と組んだ閔氏が 国王奪還の名目 清朝軍一三〇〇名を王城内へ引き入れてた 清朝軍の攻撃がはじまるや 日ノ本政府は早々の離脱を表明 駐留軍を王宮から引き上げさせた
改革派は二手に分かれる 一つは 再起を期すため日ノ本へ亡命 金玉均ら九名 一つは 国王を守るため死ぬまで王城に残る士官学生の七名
閔氏の反動粛清 凄惨を極めた 参加した本人のみならず その家族三等親まで極刑 閔氏一派の復讐は クレージーともいえる規模に拡大 その後 十年に渡る彼らの最大の政治目標にまでになり 国政は無為無策 困窮を極めた民衆 一八八〇年代末から九〇年代にかけ 各地で反乱・一揆 そうした中 金玉均 最後の賭けに出る 上海へ渡り 清朝の近代化 中心人物・李鴻章{りこうしょう}と直談判しようとした 閔氏の放った刺客の凶弾に倒れる 遺体は朝鮮に送られ さらにその故郷の地で切り刻まれるという恥辱を受ける
福澤諭吉に「朝鮮半島の近代化の父」と呼ばれた 金玉均 三四歳の生涯を閉じた
2025/06/19(木)  |
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