■理想とした国
|
【ジョグジャカルタのサムライ】の最期の言葉に耳を傾けよう
――最後に何かありましたら 【石井 → インドネシアの独立については“俺はこんな国を作る為に、あの独立戦争を戦ったのか”という思いがあります、肉親への情を絶ってまでもここに残ったことの意味が、果たしてあったのか疑問に思うことがね。こんな国を作るためだったのなら、何もあんなお手伝いをしなくても良かったと思う。 と言うのも、この出来上がった国は理想国家では無いわけだ。貧富の差がは離れちゃっている。建国当初は庶民が全部平等になる国を目指していたわけですよ。にも関わらず、50年経って出来た国は借金大国だ。借金で賄っている繁栄国家ですよ。 結果的には、僕のオフクロが死んだことも何もしらないし、死に目にも会えないし、オフクロには不幸を重ねたけれども、そこまでしてインドネシアの独立のお手伝いをした。ところが出来上がってきた国はこういう国だったわけだ。 僕らが理想とした国は、貧富の差がなく、平等にお互いに助け合いながら豊かになれる。、そういう国を理想としたわけですよ。ところが政治家の反省というか自覚が無い為に、ご覧のように高級車が街を駆けずる回っているその裏通りには、貧民街が軒を並べていて、そして街をちょっとご覧になればわかりますけどね、貧富の格差がこんなにある。しかも中国人(華僑)が、その富者の先頭に立ってるわけだ。 ま、今更そんなこと言っても仕方がないが、私はあらゆる機会に人に知られていない独立の秘話を伝えていきたいと思っている。】
−−−−−−★−−−−−− <日本とインドネシアの情報交流の促進に生涯を懸けた> <日本とインドネシアの友好増進に貢献した功績により 日本政府から勲六等単光旭日章を授与された> 石井サトリアの経歴の裏にあったものは違った
これが 人の世と 云ってしまえばオワリだが 日ノ本から遠く離れた中東 シリアでも人の世はつづく オワリは ハジマリ
2024/12/16(月)  |
|