■講釈 浪花節 又旅物
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なぜ 言葉は キミの武器になるか のつづき
江戸の世の寺子屋では いまえいう国語の授業の一番初歩のテキスト 「往来物{おうらいもの}を筆写させた これは手紙の例文集 これさえみっちり やっておきさえすれば 商人になったとき すぐに大名に「ツケを払ってほしい」 と堂々請求できたからだ
どの世界も その世界での伝統的な形式の挨拶ができなければ 安全な世渡りはできない 武士も口下手では長生きでいなかった とっさの一言をいいそびれて 不名誉なことになれば 切らずともすんだ腹を切る羽目になる だから武士も自分より身分が高い人の家を訪問するとき しっかり口上の練習をしてから出かけた
江戸の世 「講釈師」というのが現れ いまで云う講談を にぎやかな場所で人に聴かせ金を取った その話の中には 実にいろいろな階級の武士の向上がでてくる それがどれも カッコ良くきまっている 日頃 あまり偉い人と付き合いのない 地方の貧しい下級武士なんかは そういう講釈を聴いて 江戸で使われてるフォーマルな「外交用語」を学んだ
古典落語や講談には 洗練された日本語の挨拶がいっぱい出てくる 明治の世になると 浪花節の「又旅物」が庶民の間で人気があった これもやはり 登場人物の台詞が もっとも教養のない大衆にすら「カッコイイ」と感じられたからだ つまり 挨拶も武器や鎧になるという証拠だ 中学生諸君 おわかりか
−−−−−−★−−−−−− 新入社員の研修盛りであろう いまどきの若いモンの今様言葉 徹底的に治されていることだろう 新入社員諸君 武器や鎧になる挨拶を徹底的に覚えさせらている
2025/04/07(月)  |
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