■射における武士的芸術
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オイゲン・ヘリゲル 阿波研造を師として弓の修行に励む ドイツに帰国する際 阿波から五段の免状を受ける 戦前の弓道連盟の五段ではない 阿波の個人的名誉段
帰国後の1936年 「Die ritterliche Kunst des Bogenschiessens (騎士的な弓術)」と題して講演 1941年 この講演の邦訳『日本の弓術』(柴田治三郎 訳、新版:岩波文庫)が出版
北島師 語る 柴田治三郎師 弓道の経験はない 自分は ヘリゲル博士には生前お目にかかってないが 安沢先生から日常折にふれて博士のことは伺っていた 夫人の宅で博士の人となりをお聞きし ヘリゲル博士の人柄は理解できている
邦訳『日本の弓術』は原題(騎士的な弓術)とは多少違っているし おそらく博士にとっても この訳語は満足さてないと思う 私なりにヘリゲル博士の講演内容を 弓を学ぶ人達にわかりやすく表現してみたくなった
なるべく 原題に沿った方がいい Kunst は「上手な手際の結果の総体」が元の意味 そして Kunstを形容する ritterliche は 相良独和辞典では 第一に「中世の貴族階級の武士」 そのあとに「騎士」 ヨーロッパ人の感覚では 武士と騎士は同意語
ヘリゲル博士も夫人もともに 活け花も習っておられたし 「術」より「芸術」の方がよいとすることにした 題名を『射における武士的芸術』とした (『射道――我が師の教え』に掲載されている)
「弓術」から「弓道」へ そして「射道」へ進まなければならぬ とされた阿波先生のご趣旨にも合致する
2025/06/07(土)  |
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