■カミとゴッド
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西尾氏 支那と日ノ本の違い 連綿と語る 科挙制度 皇帝 貴族/豪族の口出しを防ぐため 家柄/階層/家門に関係なく採用 貴族/豪族の干渉を排除 ストレートに民衆を統治するため 一人の皇帝 他は奴隷
日ノ本 縄文/弥生 一万年くぐり抜け 独自の秩序出来上がっていた 支那から完成された異質文明 入ってきたが ひび割れ 支那にはない貴族社会 出来上がった
平安文化で特筆すべきは女流文学 『源氏物語』 仏教に対して 自分たちの喪っていた日ノ本人の古いお祈りで 一生懸命自分を守ろうとする民間信仰にすがる そんなもの多分に感じられる作品
<紫式部 一〇〇〇年前 西尾氏の云わんとすること云っていたのではないか> 西尾氏 紫式部の気持 わかっていたんだ
西尾氏 今度はキリスト教の[神]と日ノ本の「神」違い 語る [神]と訳すべきではなかった ゴッド→天主 日ノ本の神道の神→「カミ」 「カミ」は天を作るのではなく みずからなっていく 血を流したら そこから雷の神が 刀の火花から稲妻の神が 神は生まれてくる 西洋人の神と同じと誤解するから「人間宣言」のような誤解を生み
前田 ここで博識を披露 大和言葉では「カ」に意味があって 「ミ」に意味があって 「カ」は生命力 「ミ」は生んだり作り出す意味 漢字が入ってきて用法が変わってしまう かろうじて神道の祝詞みたいなものに残っている
歴史教科書の話へ どういう人間に次の世代を育てたいのかという理念が根底にないと 歴史の教科書を材料にして どう作っていきたいか 歴史教書の執筆者(新しい歴史教科書をつくる会)たちにぜひ持ってもらいたい そう 前田 「つくる会」のシンポジュームに出たんだった 西尾氏 それに対して 《今おっしゃたことは大事なテーマです。でも歴史の場合あまり道徳を前面に出すと、今までの教科書が道徳を前面に出しすぎていますから。左翼的な道徳観を。》
後年 西尾氏が「つくる会」から離反したのは これか?
2023/12/03(日) |
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