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地雷


田中 → 大きな体が ぶつかり合うのっていうのは やはりすごいことだと
前田 → 大きい小さいはパッと目に入って誰にもわかるもの
でも まったく違った現実に即対応できる精神力は 
いままで培ったものを一度壊して 
そしてルールのない現実に対応する中で周りをよく見て 
自分を抑えながら次の行動の選択をすることだと
アフガニスタン人 怠け者といわれるくらい何もしないけど
それは後で考えてわかった 体力を温存するため
何もしないところで次の動作を選択している
田中 → これからリングへ というのでない
生活の場が戦場 生活しながら戦っている

田中 → ベトナム戦争 たとえアメリカが百万の軍を投入しても
その地で生活しながら根ざしながら生きている方がやはり強い
アフガニスタンの人たちも同じ
ヒンズークシェの高い山が 深い谷が天然の要塞
戦車は入ってこれない  だから空から地雷をまくだけ
けど岩の上にポコン ポコン当たり効果ない
結局 日露戦争の二〇三高地じゃないが 丘の上に砦をつくり
その周りに地雷をまく
ソ連は兵隊が集まりませんから 人さらいのようにして集める
だから彼らは逃げ出す
我々ゲリラのところに逃げてくる
でも 埋めた地雷は以前に埋められたものだから
彼らにはわからない 十人逃げてくれば三、四人は必ず被爆死
たどり着くのは半分

前田 → 旧ソ連の対人地雷って すごく残酷な地雷で
足とか手だけを飛ばすそうですね

田中 → ええ残酷なものです
ちょうどこのくらい(と云って両手で15センチほどの円をつくる)
上にゴムが貼ってあって振り子になっている
それでボッコといくわけです
私がアフガンに入れた南条直子というカメラマンが対人地雷を踏んで
死にました

次回 死んだ女性カメラマンの話

−−−−−−★−−−−−−
フランシスコ教皇 没す
2019年 フランシスコ教皇を被爆地・長崎と広島へと導いたのは
1枚の写真
長崎で原爆が落とされた後のこと
米軍の従軍カメラマンが撮った 「焼き場に立つ少年」
弟の亡きがらを背負って火葬場の前で順番を待っている
凛とした立ち姿

フランシスコ教皇
この写真をポストカードにし
全世界の教会に配っていた
そのそばには「戦争がもたらすもの」いうメッセージを書き添えた
フランシスコ教皇
「この写真は、1000の言葉よりも、人の心を動かし得るものです」

拙者 涙した
軍国少年の<見事>さに
★無銘刀(掲示板)に写真アップしました
ご覧あれ

2025/04/22(火) 晴れ


本日は 武道通信かわら版 配信日


田中光四郎短歌集『あるがまま なすがまま』より

天を仰ぎ 地を踏みしめて 観る先は
        横一文字に 天とも地とも
*右に山並みを望み 左に地平線を見る

傷つきし 友の名呼べば 谺{こだま}して
       石落つ音の 渇き軽{かろ}やか
*モハマド・アンジャ 19歳

死の顔の 白きに哭{な}けて 草枕
       抱き起こす身の 未だ温かさに
*ふと気がつくと隣りの岩陰で撃っていた友が死んでいた

引き金や 千尺先の 敵の胸
        空虚{うつろ}なるかな 絞りし後は
*カラシニコフの狙いの先にいる敵も我も人 何か空しさを憶える

2025/04/20(日) 晴れ


ルールのない 本当の強さ


前田 ルールのない本当の強さを
<アフガンのサムライ>田中光四郎に問い 自問す

前田 うちの選手に ヴォルグ・ハン
生家 グルジアの南 ダキスタンの首都から軍用ヘリで行く
見下ろすと日本の山とまったく違う
山のかたまり 山の大地 山そのものが大地
そういうところをいくつも越えて二時間ぐらい
その山並の風景を想い出して 
やあ ああいうところで戦闘してたんだと
アフガニスタンの山地ですから 2千、3千メートルでしょう
すごい精神力ですね
戦場のほんとうのすごさってわからないです
強さって そういうところでしか育たないんではないですか
安全で 快適なところで覚悟するとは まったく違うと思います

アフガンへ行かれて 単純に「強さ」って一体何だとおもわれましたか
たとえば自分が行ったとして高さ2メートルで自動小銃やロケット砲を担いで戦闘して夜になったら もうマイナス10度とかでしょう。
そういう所に毛布一枚で寝ちゃうわけですね。

羊のスープというものを飲んだことがあるんです
ハンらイスラム教圏ですから 自分がいったとき 御馳走という意味でか
具を一杯入れてくれるわけですが すごいですよ 
もう羊の目がはいったりするんです ワァーで思っちゃんですけど
頑張って まあ一応 残さずに食べたんですけど。
戦場では具がないのがあたり前で 
そういう中で30キロ 40キロの装備を担いで 
足元がガレキの山でしょう
それを考えたとき 自分らプロで格闘技をやっているといっても戦う前に
つぶれるだろうなって思います
では一体、自分らが云っている「強さ」って
しょせんひ弱なものでしかないんではないか
本当の強さってなんだって考えると 
一体 いままで自分は何をやってたんだって ほんとに考えてしまいます
環境に守られ リングの中ではルールに守られて
強さを競い合ってきただけであって 
これは本当の「強さ」でないではないではないかと…………

田中光四郎さん フォロー
「ルールに縛られて動くっていうのは これは大変なことだと思います」
2025/04/17(木) 晴れ


武魂伝承


前田 アフガンの養子はどうなりましたか
田中 もらえませんでした

【田中 → というのはですね。五つ、六つの子供がね、石を飛ばす、パチンコですね。それで遠くへ行ってしまう羊を追っているんですよ。立派な大人です。子供たちは大人の脇に座って必ず話を聞いておりますから、ソ連兵から見ればスパイだと思われても仕方がない。だから子供でも殺されます。私が一緒に戦った仲間で一番小さかった子が12歳でした。】
前田 日本でいえば小学生

【田中 → でも大人の顔してますよ。相手に向かうときは実に冷徹な顔をしている。感心しました。ですから五つ、六つの子供であっても、そういう状況の中で誇りを持って育っていくのです。それに彼らは自然の中で生きているのが幸せだと思います。ああ、これは私の思い上がりだな、と思いましたのですから養子の件はそれから出しませんでした。
ひとつ経験したんですが、難民を日本に帰化させようと思っていたとき、外務省にかけあったり労働省にかけあったりしたんですが、もし難民がロシア大使館へ殴り込みでもされたら困ると言うんです。日本の外務省は結局、ことなかれ主義ですね。まあ私の力不足もあったんですけど(笑)】

−−−−−−★−−−−−−
田中光四郎さん 2021年12月 短歌集を出した
『あるがまま なすがまま』
その一年前か 拙者のところに膨大な紙の束が届いた
数多の歌集が
短歌集を出したいので 銓衡してくれないかと
とんでもない 拙者にそんな才はない ご無礼とお断り

表紙を開くと 一ページ目 扉
武魂伝承
飛び交う弾丸{たま}の中を歩けるか
振りかかる白刃{やいば}の下に飛びかかれるか
いざ死ぬる時に死ねるか
此処を死に場所として
アフガニスタンの戦場を選んだ

−−−−−−★−−−−−−
私たちの生き方や行為の基準は
必ず過去からやってくる
記憶は遺伝するからだ
学習行動も子孫に遺伝する
これは生物学的なDNAでない
言語や習慣のように脳の長期記憶に
蓄積される<遺伝子>である。
この<遺伝子>から発せられた一言が
「武士道と云うは 死ぬことと見付けたり」

武魂伝承も そう
2025/04/15(火) 晴れ


遠くは見えますけど 足元は見えません


田中光四郎さん アフガニスタンに行ったのは44歳のとき
前田 いままだ42歳 その行動力に驚かされますと
前田 極真会館 大山館長に会ったとき 
アフガンへ行った空手か家がいるそうだ
これが本当の武道家だと云っていたと前田に

【田中 → とんでもありません。それだけわがままに生きてきたということだけのことです。ですから自分に一番身近な女房ですとか、子供ですとか親とか兄弟を踏みつけにして「俺は」と手を挙げると、やっぱり遠くは見えますけど足元は見えません。一番身近な人達を踏みつけているわけです。今日、娘がね、来たかったんですよ。前田日明さんのファンでして、ぜひ、お会いしたいということで。38歳になりましてね。】
前田 えっ と驚く 奥さんもお子さんのいたんですか
前田 さらに驚く
【田中 → いやいや、お恥ずかしいことですが、私、いまの女房、五人目でございます。最初の女房に女の子が二人おりまして、二番目の女房に女女男の三人で、最後は男なんです。
最初の女房と別れましてから、もう三十年たってましてね。で先月、三十年ぶりに最初の子供たちが親の了解をもらったからと連絡をくれましたね。その後もあったりしてます。
アフガニスタンへは死ぬ覚悟で行ったんですが、あの子らに会わないで死ぬことが、たったひとつの心残りでしたね。】

この対談から 歳月は流れた
三、四年前お会いしたとき 新しい奥さん もらったと聞いた
そのときか 確かな記憶はないが こう云った言葉が心の隅に付着した
「自分は自分しか愛せない男なんです」
遠くを見よとうとすると 足元が見えなくなる
の これも 田中光四郎さんの 一つの表現なのだろう

拙者も 「週刊プロレス」「格闘技通信」「武道通信」を創刊したとき
必死に遠くを見ていたが 足元は見ていなかった

そう 「アフガンのサムライ」
和歌の人(詩人)でもある
2025/04/13(日) 晴れ


田中光四郎


十五ノ巻 特集
【いざ鎌倉へかえれ
日本の身の丈の旗を揚げ 一所懸命、駆け抜けた鎌倉武士たちよ】
元寇の戦いと鎌倉武士 ◎勝利は神風にあらず  兵頭二十八
鎌倉武士の法観念 ◎御成敗式目にかえれ 嘉村 孝
信濃の鎌倉武士 ◎海野幸氏の名誉 西川かおり
武士は何の為に死す ◎義仲と四天王 三好桂子

上記は 以後 お楽しみに
まずは 巻頭対談
前田日明編集長対談 [論客]田中光四郎
【いざ、死ぬる時に死ねるか】

田中光四郎さん アフガンニスタンに入り
アフガン・ゲリア「ムジャヒディン」(聖なる兵士)となったわけは
<いざ、死ぬる時に死ねるか>であった
拙者も若き日 大仰に云えば<いざ、死ぬる時に死ねるか>が胸中にあった
ゆえに 田中光四郎さんとは“馬が合う”(笑)

編集部前口上
特集を鎌倉武士とした。論客対談に鎌倉武士を彷彿させる人物はいないか。
いやいや半世紀に及ぶ平和ボケした日本に道場の達人はいるだろうが、
戦場の匂いを漂わせるような武人はいない、と思いきや、おりました。

【前田 → 田中先生には高校時代、すごい印象を受けお会いしたいと思っていた方でした。発行人の杉山さんが『格闘技通信』をやっていた頃、田中先生と対談させてくれと頼んだんではないかな。以前、十二ノ巻で対談させていただいた古岡勝先生もそうでしたが評論家や小説家の方とも会うのは自分にいい刺激になりますが、武術を実践している方は、やはり格別です。】

【田中 → 古岡先生の対談を読ませていただき、水を満杯にした瓶を日本刀で斬っている写真がまだ頭の中から離れません。杉山先生から前田さんとの対談のお話いただいたとき古岡先生のような方が出られている本に、私ごときが出るというのは服を一枚ずつ脱いでいって人前で裸になると同じことですから。】

まあ こんな具合ではじまった
2025/04/11(金) 曇り


云ってはいけないこと 云わなければいけないこと


言葉はキミの武器になるが
云ってはいけない言葉もある 戦場では

負けて引き退がろうとしている敵を馬鹿にして
背中からののしってはいけない
黙って見送るがよい
古い兵法が教えている
なぜかって?
敵は最大限に理性的になって立ち去ろうと努めているのに
そんな言葉を投げつけられたら
もとの憎らしい感情が爆発して 我を忘れ 死に物狂いで
猛攻撃してくる
これが人情というものさ

だから 武士は日頃から人の失敗を嘲{あざ}ってはいけない
人の失敗を見たら 何も見なかったフリをするのが嗜みだ

逆に 必ず口にしなければ名誉を守れない一言もあった
無礼なことをして その場を立ち去ろうとした奴がいたら
その後ろからでも
「逃げるな卑怯者」 とか 「臆したか」など
声をかけないといけない
もし そのたった一言が出ないままでやり過ごせば
結果的に その武士の方が ただ不様{ぶざま}さをさらけ出してしまう
口喧嘩も 命懸けでしなければならない

−−−−−−★−−−−−−

トランプ関税 した方も された方も
命懸けでしなければならない

トランプ 真の狙い 支那潰し とか
白人VS有色の戦いのはじまり とか
SNS 騒がしいだろう SNSなんぞ見てはないが

武士なら 鯉口を そっと切って
云ってはいけないこと 云わなければいけないこと
思案し ジッと待つ 
USA全州がデモで溢れかえるまで
2025/04/09(水) 晴れ


講釈 浪花節 又旅物


なぜ 言葉は キミの武器になるか のつづき

江戸の世の寺子屋では いまえいう国語の授業の一番初歩のテキスト
「往来物{おうらいもの}を筆写させた
これは手紙の例文集
これさえみっちり やっておきさえすれば 
商人になったとき すぐに大名に「ツケを払ってほしい」
と堂々請求できたからだ

どの世界も その世界での伝統的な形式の挨拶ができなければ
安全な世渡りはできない
武士も口下手では長生きでいなかった
とっさの一言をいいそびれて 不名誉なことになれば
切らずともすんだ腹を切る羽目になる
だから武士も自分より身分が高い人の家を訪問するとき
しっかり口上の練習をしてから出かけた

江戸の世 「講釈師」というのが現れ いまで云う講談を
にぎやかな場所で人に聴かせ金を取った
その話の中には 実にいろいろな階級の武士の向上がでてくる
それがどれも カッコ良くきまっている
日頃 あまり偉い人と付き合いのない 地方の貧しい下級武士なんかは
そういう講釈を聴いて 江戸で使われてるフォーマルな「外交用語」を学んだ

古典落語や講談には 洗練された日本語の挨拶がいっぱい出てくる
明治の世になると 浪花節の「又旅物」が庶民の間で人気があった
これもやはり 登場人物の台詞が 
もっとも教養のない大衆にすら「カッコイイ」と感じられたからだ
つまり 挨拶も武器や鎧になるという証拠だ
中学生諸君 おわかりか

−−−−−−★−−−−−−
新入社員の研修盛りであろう
いまどきの若いモンの今様言葉
徹底的に治されていることだろう
新入社員諸君 
武器や鎧になる挨拶を徹底的に覚えさせらている
2025/04/07(月) 晴れ


本日 武道通信かわら版 配信日


トランプの相互関税
NYダウ急落 2200ドル超安 下げ幅史上3番目
日経平均株価は4日も下げ止まらず 下落幅は2日間で2000円近く
何のことやら さっぱりわからん

高校時 新聞 よく読んだ
株式相場 一頁 なんだこれ
もったいない 記事面にしろ

『武道通信』創刊時
バブルはじけて“焼け野原”景気
関係ない
『武道通信』 買う者は買う
景気など関係なく

景気など関係なく過ごすのが
愉しい老後
2025/04/05(土) 晴れ


プロトコル


近々 『世界の終末に読む軍事学』を刊行する軍学者の
【中学生でもわかる「兵法」
其ノ七 言葉遣いがヨロイ】

身を守るのは防具だけか? と軍学者
中学生に問う

身を守るのは「プロトコル」だと 軍学者云う
プロトコル → コンピュータでデータをやりとりするための
手順や規約
それは本来の意味ではない

元の意味は「外交儀礼」
儀礼と云っても お辞儀の仕方 握手の仕方とかのレベルでない

プロトコル → どの國も、外国の外交官には 
これだけの待遇をしたら良い そういう決まり事のことだ
外国の外交官は それ以上の待遇を相手国に要求できない
が 外交官も 最低限のプロトコルさえ守って行動しさえすれば
身分の安全は保証される

プロトコルは あらかじめ細かく決まっている
二つの國が トラブルで戦争に発展していまうことが防がれる
道徳とは 別の「礼法」なんだ

中学生諸君
田舎の結婚式や葬式 いまでも
「これはずべし」 「これはすべからず」という決まり事がある
これと一緒なんだ
人間は感情の動物だから 誰も不愉快にせず 不必要なトラブルなトラブルを未然に回避したい 社会的な合理性から
プロトコルは出来上った

改まった手紙の文章とか
挨拶の向上 あれも無意味に発達してきたわけではない
そいつを正しく使っている限りは
Z村の貧乏な無知の若造が A市の大金持ちの見ず知らずの大人物に
いきなり頼み事だってできる
逆に 頼まれたことを安全に断ることもできる

これが敬語の効能であり「礼儀」の真のメリットなんだ
キミがもし それを覚えるのを面倒くさがっているとしたら
大きな間違いだ
改まった口のききかたを一度 覚えてしまえば
それが「防弾ベスト」のように
キミの身体を一生守ってくれるようになる
言葉はキミの武器になる
2025/04/03(木) 雨


エイプリルフール


YAHOO!ニュース
《血液が五滴あれば、その人の生物学的な本当の年齢が判明することが分かってきた。AI技術によって、わずかな血液サンプルを採取するだけで、その人の体が老化のプロセスにどの程度対応しているのかを調べることが可能となった。大阪大学で研究を進める王梓さんは、ある人が同年齢の人々より若く見える理由の解明に繋がるとして話した。》

拙者 王梓さんに五滴の血液 提供
拙者の体が老化のプロセスにどの程度対応し
生物学的な本当の年齢を計ってもらう
五十六歳  
七十八歳だから 二十歳ほど若く見える理由 
わかった

『四月は拙者の嘘』
きょう エイプリルフール
2025/04/01(火) 晴れ


ソーシャルキャピタル(Social Capital)


日ノ本列島
櫻 満開 まだだが
インバウンド(inbound) 盛り
海外からの客で溢れ返ってるそうな

彼ら 異口同音するは
治安がよく 清潔
公共交通が整備され、時間通り来る
上下水道/道路/電気などのインフラ 完璧
食 和洋折衷 多様で旨い

この因は 古代から 
世界で類のない戦争の少ない國だった
島国のお蔭
徳川の太平 その頂点を極めた

國の総合力を計るGDPなどがあるが
人々の信頼関係や人間関係などの
社会的ネットワークを資本とみなす概念がある
ソーシャル・キャピタル
人々の協調行動を活発化させることで
社会の効率性を高めることができる

信頼/規範/ネットワーク 三要素を
独特の計測手法で計る

このソーシャル・キャピタル 
日ノ本は世界一
ちなみに
二位オランダ/三位フランス/四位アイスランド/五位ノルウェー
六位/スロベニア/七位デンマーク/八位ベルギー
九位スエーデン/十位スイス

この順位
どこからくるのか
お花見でもしながら考えましょうか
2025/03/30(日) 晴れ


「鎖国」→自給自足経済を確立への策


<そこはいわば部分的な“外部”なのである>
もっと わかりやすい例
「軒」「厠」「縁側」
外部であって内部である
内外の一線をはっきりさせないことが 日ノ本的

このこと 日ノ本人の防衛感覚にも結びつく
「内につくれば外に通じる」という思想

アノ 評判悪い「鎖国」という方策
単に内に籠るだけのものであったか
実は そうではない
鎖国は当時の積極的ば“外交”であった
ゆえに 優れた“内政”だった

当時 ヨーロッパ諸国 大航海時代を背景に
ポルトガル/スペイン 軍事力にものを云わせ世界制服 もくろむ
いよいよアジアに標準
軍事&宗教を抱き合わせた侵略
これに対抗したのが イギリスとオランダ
両国 それぞれ東インド会社設立 
植民地に木綿/茶/生糸を生産させ 交易を優位に運ばる経済戦略
ちょうど 日ノ本 徳川幕府に突入したころであった

日ノ本 そこで大胆な防衛戦略 打ち立てた
一、キリスト教禁止
二、鎖国 しかしオランダだけを出島で交易確保

さらに木綿 国内生産し 米/茶/生糸 それに砂糖さえ
自立生産できるようにした
また 通貨として金銀の産出に開発を進め
銀は世界一の保有国になる

これがまんまと成功
日ノ本 世界で珍しい自給自足経済を確立
あまつさえ 鉄砲保有国第一の地位を捨て
いわば“軍縮”へ向かった
メデタシ メデタシ

−−−−−−★−−−−−−
いまいちど「鎖国」し
自給自足経済をめざそうか
核弾頭を保有国世界第一になって
2025/03/28(金) 晴れ


部分的な“外部”


借景 庭づくり術
説明するまでもないが
内なる庭の光景に 外なる遠景を採り入れることをいう
岡本太郎が絶賛した

西洋/支那 家・庭は「四囲式」で壁をめぐらす
日ノ本の庭 借景によって心理的な拡張をおこなう
さて 借景の思想と本歌取りと床の間の関連だ

【松岡 → 「本歌取り」という方法を思い出してもらいたい。
これは古今や新古今以降の八代集でいちじるしく発達したもので、
新しい歌に積極的に元歌を採り入れていくことをいう。
引用といえばたしかに引用だが、単なる引用ではなくて意味を重畳{じゅうじょう}する。しかも本歌としての元歌はその一部だけを響かせるのであって、
それが短いものであればあるほど面白がられた。
この「本歌取り」は、 もともと日本の和歌が、“縁語”と呼ばれる何百種類もの歌語によって張り巡らされてることにもつながっていて、日本の独自の言語感覚を育んだ。
さらにもう一つ例を出す。それは「床の間」だ。
書院とともに確立した床の間は考えてみれば奇妙なものだ。そこは四季折々に、また客次第によって、必ず掛け物や花や花器を変えるところである。あんな小さなところにも、まことに千差万別の季節や好みの変化をつくれた。
ヨーロッパの中世や近代の城館や住宅家屋では、周知のように絵画や写真やタスピストリーが掛け変えられるということは、めったにおこらない。
一定の壁に一定の絵がずっと掛けられるのが普通である。それなのに日本の床の間は可変的なのである。可変的だけでなく、そこはいわば部分的な“外部”なのである。】

おわかりか
国土の狭さを<負>とせず<勝>とする
拙者 己の<負>を<勝>としてきた----
とは云えぬか(笑)
2025/03/26(水) 晴れ


防衛感覚


米國 国防次官 日本の防衛支出
GDP(国民経済計算)比で3%超に引き上げるように要求
日ノ本の防衛感覚に米國 業を煮やしている

【武道の中の日本<十二>
 借景と鎖国  松岡正剛
 ――日本人の防衛感覚にある内外の一戦を区切らない借景の思想
 それは本歌取り、床の間、縁側に見る意外な防衛感覚なのだ。】

松岡氏 もともと日ノ本は「防衛」という問題には
めっぽう弱い歴史をもってきたと
偶然が重なり外的に対して守り抜いたという歴史 元寇の役だけ

「軍人勅諭」起草した西周{あまね}
日ノ本は「好和外交」が似合っている
互いに気脈を通じ合わないかぎり攻守そのものが成り立たないと
『日本風景論』書いた志賀重昴{しげたか}
日ノ本人は保守主義でも革命主義でもなく 「修繕」主義だと
要するに 相手と馴染みながら事を構えるのが得意であって
外側の状況を鋭く分析して攻撃を想定しない
接触がおこってから慌てて繕う気になる

夏目漱石もこんな見方していた
明治の文明開化の「開化」そのものは 
もともと外発的で西洋のような内発的ではなかったから
外からの攻撃に弱い

松岡氏 以前 防衛庁が出している『セキュリタアン』から
インタビューを受けた そのとき西周 志賀重昴 夏目漱石の
そういった答え方はしなかった

松岡氏 実は日ノ本人は防衛意識は乏しいとは見ていない
乏しいのでなく 別の言葉で防衛を考えてきたのであろうと
それを説明するのに「借景」を持ち出してきた

借景の思想は 次回に
2025/03/24(月) 晴れ


真情


【特集
民族派、愛国者たちと
民主主義を語る
――民族の魂を生きる戦闘者たれ】 

「稲葉 稔」は先に記した
他 六題
◎対話 日本再生のナショナリズム●嘉村 孝/木村三浩
◎若き民族主義者へ●鈴木邦男――民族主義が試されるとき
◎右翼よ、命と体を武器とせよ●大塚哲爾――右翼に牙はあるか
◎ナショナリズム論の再考●矢野隆三――新しい統合の原理
◎野村秋介、救国の思想●中台一雄――日本的狂気を胸に
◎オタク若者の民族主義化●山内 誠――思想と行動の暗い闇

平成十三年三月刊(2001年)
対話両者 筆者たち いま讀み帰してみたとしたら……
世相は四分の一世紀たったが
諸氏の当初の[真情]は変わらないであろうと信じる

トランプ出現で 「民主主義危うし」の声 挙がる
その一人 歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ
世界的ベストセラー 
『ピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』
『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』の著者

ハラリ曰く 過去の歴史と違うことは
さまざまな面で人間より<賢い> 数多なAIが出現したこと
SNSでは陰謀論 偽情報 ヘイトを意図的に拡散している
その編集も担いつつあるのもAI
新聞/雑誌の編集者もAIが担う日が来ている

「武道通信」 いまAIで編集したら
どんな本が出来上ってくるのか

拙者の[真情]は汲み取れるのであろうか
2025/03/22(土) 晴れ


本日 武道通信かわら版 配信日


きのうと 
うってかわって
本日は春日和

春日和
三月二十日ごろ 春の彼岸を過ぎてから使われることが多いそうだ
彼岸といえば
先日 菩提寺の年間供養費 振り込んだ

寺の経営もしんどくなったようだ
五、六年前までは 春彼岸 お盆 秋彼岸と別々 支払いだったが
一度に 一年分支払い
花園会費 6000円
春彼岸付届 6000円
盆付届け 6000円
彼岸付届 6000円
暮付届け 6000円
合計  30,000円

他の宗派と比べ 安いのか 高いのか 定かでないが
年3万円 ありがたや ってところか

来世紀 往年の菩提寺墓はどうなっているのか
AIは 答えられるのであろうか
拙者とか 他の者の主観的な気持ち
AI 図ることができないだろうから 無理か

いや 数年後 拙者の数値データーから
拙者の主観的な気持ちを図ることができるやも知れぬ
拙者 先祖代々の墓 といっても七代前であるが
残したいか たかが墓石なんぞ 残さなくてもいいか
AIの奴に訊いてみるか
2025/03/20(木) 晴れ


雪が ふるふる


雪が ふるふる 雪見ておれば 
で 想い出した
学生時代 観た 「2001年宇宙の旅」
当然 映画館
The end から しばらく席を立てなかった
感動したからでない
<向こう側>→ 映画を創る側に
いなかった己が悔しかった

年間600本ほどの映画が創られている 日ノ本では
近年 U−NEXT Net Netflix で
数多の映画 観る

傑作 佳作 凡作 駄作 
さりとて
創り手 念{おも}い 皆 一様であろう

雪が ふるふる 雪見ておれば
で 想いにふける
ジャンボ宝くじ 一等 当たったら
映画 創ろう
どんな 映画にしようか…………
アラにしようか コレにしようか

雪 止んだ
宝くじ など 買うことはないから 当たるわけない
過去 一度だけ買った
人生の汚点と 恥じている
2025/03/19(水) 雪


云わぬが花


第48回日本アカデミー賞優秀賞発表

映画館へ まったく足を運ばなくなり 二十余年
これでも学生時代 映画雑誌はよく読んでいた
『映画芸術』『映画評論』『映画批評』
いまの世の<エンタメ>とは無縁
友人らと回し読み
『映画芸術』は自腹きっていた記憶
これだと踏んだのは 本を古本屋へ運び
映画館へ足を運んだ

『映画芸術』 2024年日本映画ベストテン&ワーストテン
ベストテン
1位「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(監督:井上淳一)
2位「夜明けのすべて」(監督:三宅唱)
2位「ぼくのお日さま」(監督:奥山大史)
4位「悪は存在しない」(監督:濱口竜介)
5位「Cloud クラウド」(監督:黒沢清)
6位「SUPER HAPPY FOREVER」(監督:五十嵐耕平)
7位「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(監督:呉美保)
8位「違国日記」(監督:瀬田なつき)
9位「つゆのあとさき」(監督:山嵜晋平)
10位「ゴールド・ボーイ」(監督:金子修介)

ワーストテン
1位「正体」(監督:藤井道人)
2位「ミッシング」(監督:吉田恵輔)
3位「ナミビアの砂漠」(監督:山中瑶子)
4位「海の沈黙」(監督:若松節朗)
5位「湖の女たち」(監督:大森立嗣)
6位「碁盤斬り」(監督:白石和彌)
7位「スオミの話をしよう」(監督:三谷幸喜)
8位「あんのこと」(監督:入江悠)
8位「十一人の賊軍」(監督:白石和彌)
8位「ルート29」(監督:森井勇佑)
※「あんのこと」「十一人の賊軍」は同率8位

第48回日本アカデミー賞
優秀作品賞 『侍タイムスリッパー』
優秀監督賞 藤井道人『正体』
優秀脚本賞 野木亜紀子『ラストマイル』
優秀主演男優賞 横浜流星『正体』
優秀主演女優賞 河合優実『あんのこと』

「あんのこと」「ルート29」
U−NEXTで配信された
観た
云わぬが花 とでも云っておこう

−−−−−−★−−−−−−
ネット配信で観た
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」
「夜明けのすべて」
「ぼくのお日さま」

三作とも傑作
とくに「ぼくのお日さま」
突き 刺さった
2025/03/17(月) 晴れ


武士道DNA


【葦津珍彦{あしづうづひこ}の民族主義と武士道
 武の源は民族の心 
葦津珍彦<今様、北畠親房{ ちかふさ}の「武士道―戦闘者の精神」>に学ぶ
――時代の潮流に流され、徒に偉大なるものに服従することを欲しない者は、
おのれの本心を見定め、英知と勇気をもって、本心のままに進退せよ。
おのれの本心が民族の心と一致するとき、武士道はそこに生まれる。
            稲葉 稔(明治神宮武道場「至誠館」館長 】

【稲葉 → 葦津は日本精神の言論人としても、その言論に責任を持った。
昭和五十二年の経団連事件でヤルタ・ポツダム体制打倒を唱え、その一翼を担う経団連の本部を急襲した野村秋介被告に対する弁護のため出廷したのは、自らがヤルタ・ポツダム体制打破を主張したからでもあった。
また、もしもその言論が不適切と判断すれば、修正撤回し誤解のないように処置した。そのこちから察すれば、葦津が現に生きて思考力を失わなかった平成四年六月の死の直前まで、日本武士道は脈々と生きつづけてきたということができよう。】

稲葉氏 葦津珍彦 死すとも
武士道DNAなるものあると信じておられるようだ

原稿依頼の際 「至誠館」へ伺う
以後 弓道場で弓を引かせてもらった記憶
稲葉氏の あの温厚さは 
武士道DNAなるものあると 信じておられるのではないか
2025/03/15(土) 曇り


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